2年前から続く腰部脊柱管狭窄症からの症状と診断された左臀部痛・大腿部痛・膝痛の改善例

【現症】椅座位からの起立動作（以下、同動作）時に、左臀部から左膝後面・前面にかけて痛みが出現する。膝蓋跳動なし。

【検査結果】レントゲン検査にて、左股関節に明らかな変形性所見なし。

【施術と結果】本症例は、股関節の変形や膝関節炎の所見が無いため、腰部左側の筋緊張亢進を要因として発生していると考えた。

　触察にて腰部全体の筋緊張亢進を確認。施術者の腰部筋群と比較しても緊張が強い事を本人に確認してもらい、腰部左側面より施術を開始する事とした。

　施術者①から施術開始。約8分後に筋弛緩を確認でき、同動作時の痛みは10から6（NRS改変）と小さくなった。変化が見られた事から、同部位への施術を継続する事とした。

　次に施術者②に交代し施術を継続。約6分後、更なる筋弛緩を確認。同動作時の痛みは10から3（NRS改変）と更に小さくなった。

　再度、施術者①に交代し同部位への施術を継続。約6分で同動作時の痛みは10から0（NRS改変）と消失した。

【その他】本症例は、当院にて、緩消法認定技術者の①渡邉②筆者の2名で順次施術を行った症例であり、施術者を変更しても緩消法の効果を確認出来た症例であった。尚、本症例の検査評価は施術者②が行った。