1年前から悪化傾向にある背部痛が2分で改善した例

【現症】安静時も右肩甲骨内側縁周辺に痛みがあるが、日常生活上の可動域制限は確認できなかった。

【施術と結果】本症例は、約1年前から常態化している背中の痛みであるが、触察にて腫脹や熱感が確認できなかったことから、右肩甲骨内側縁周辺の筋緊張が痛みの一つの要因であると考えた。

　まず、痛みを訴える右肩甲骨内側縁周辺を触察したところ、筋緊張が確認できたため、緩消法にて約30秒弛緩したところ、痛みが10から5(NRS改変)となった。

　痛みに改善がみられたため、引き続き右肩甲骨内側縁周辺の筋緊張を緩消法にて約1分弛緩したところ、痛みが10から1(NRS改変)となった。さらに同部位を緩消法にて約30秒弛緩したところ、筋緊張が確認できなくなり、痛みが10から0(NRS改変)となった。

　痛みは消失したが、右肩甲骨内側縁周辺の筋緊張は腰部側面の筋緊張により発生すると考えられたため、腰部側面を緩消法にて約25分弛緩し、終了した。

　「最近何をしても良くなる実感がなかった。1回で痛みがなくなってとてもうれしいです。」とお喜びの表情であった。