【患者】50代前半 男性
【主訴】左肩から上腕の痛み
【既往歴】-
【現病歴】ゴルフの練習中に左肩に違和感を覚え、ゴルフには支障がなかったことからそのままでいたが、増悪傾向にあり来院された。
続きを読む緩消法研究会では、緩消法施術による症例報告を掲載しています。
【患者】50代前半 男性
【主訴】左肩から上腕の痛み
【既往歴】-
【現病歴】ゴルフの練習中に左肩に違和感を覚え、ゴルフには支障がなかったことからそのままでいたが、増悪傾向にあり来院された。
続きを読む【現症】左腕の外旋、結帯動作時に発痛。挙上は可能だが、シートベルトを装着する様な動作が出来ない。肩関節可動域(以下、ROM)外旋、自動、約30°
【施術と結果】本症例は、ゴルフの練習中に発生し、寛解がみられない左肩から上腕にかけての痛みを訴えており、目視・触察にて熱感や腫脹は確認できなかったことから、痛みの要因は、筋緊張による血行不良と推測。肩関節の腱板の損傷もあるのではないかと考えて施術を行うこととした。
先ず、痛みを訴える左肩部周辺を触察し、肩関節前面の上腕二頭筋の起始部周辺に筋緊張を確認した。緩消法を約2分施し、筋弛緩を確認。肩関節ROM、外旋、自動、約45°となったが、発痛部位が左肩峰から遠位に約5cmの部位に移動した。
次に、発痛部位は大胸筋の付着部ではないか、大胸筋の筋緊張によって発痛があるのではないかと考え、触察し、筋緊張を確認した。緩消法を約6分施し、筋弛緩を確認した結果、痛みは10から3(NRS改変)と残存していたが、肩関節ROM、外旋、自動、約60°となった。
上腕の結帯動作時痛は、僧帽筋、広背筋の筋緊張も関与していることから、腰部を触察し、上腰部左側の第11胸椎(以下、T11)から第2腰椎(以下、L2)辺の筋に筋緊張を確認、緩消法を約5分施し、筋弛緩を確認した結果、外旋時の痛みは10から0(NRS改変)となり、結帯動作時痛も10から0(NRS改変)となった。