【患者】60代後半、女性
【主訴】立っていても座っていても、左のお尻から脚が全体的に重いし、痛いことがある。
【既往歴】手術歴:肺癌(約6年前)
【現病歴】約2年前、左臀部から下肢の症状が気になり他院整形外科を受診。MRI検査を行い、腰部脊柱管狭窄症の診断を受けた。手術するほど悪くはないとのことで、以後、内服薬を3種類使用しているが、まだ明らかな症状の改善が見られていない。
続きを読む緩消法研究会では、緩消法施術による症例報告を掲載しています。
【患者】60代後半、女性
【主訴】立っていても座っていても、左のお尻から脚が全体的に重いし、痛いことがある。
【既往歴】手術歴:肺癌(約6年前)
【現病歴】約2年前、左臀部から下肢の症状が気になり他院整形外科を受診。MRI検査を行い、腰部脊柱管狭窄症の診断を受けた。手術するほど悪くはないとのことで、以後、内服薬を3種類使用しているが、まだ明らかな症状の改善が見られていない。
続きを読む【現症】椅座位でも立位でも、左臀部から大腿部外側・下腿後面・下腿外側に掛けて倦怠感があり、状態が悪い時には痛みを伴うとの事。
【検査結果】下肢運動麻痺なし。
【施術と結果】本症例は、腰部の筋緊張亢進が大きな要因と考えた為、腰部左側面を施術開始箇所とした。
まずは、施術者①の施術開始から約5分で同箇所の筋弛緩を確認。倦怠感は主観で4割減となった。効果が見られた事から、同箇所への施術を継続する事とした。
次に施術者②に交代し施術を継続。約5分後、更なる筋弛緩を確認。倦怠感は主観で6割減となった。
この後、別症状の改善も求められた為、別部位の施術も併せて行った。腰部への施術は合計約40分間で、最終的には倦怠感は主観で7割減となった。
「いろいろな手術も受けているし、改善は見込めないかと思っていたが、思っていた以上の変化が出て、希望が見えた。」と喜びの報告を受けた。
【考察】MRIにて腰部脊柱管狭窄症の所見があっても、緩消法にて腰部の筋弛緩を得ることで下肢症状が軽減できた一例であった。今後、内服の減薬・卒薬が期待できると思われる。
【その他】本症例は、当院にて、緩消法認定技術者の①筆者②渡邉の2名で順次施術を行った症例であり、施術者を変更しても緩消法の効果を確認出来た症例であった。尚、本症例の検査評価は施術者①が行った。