【患者】70代前半 男性
【主訴】運転などで30分くらい座っていると、立ち上がる時に腰が痛くてなかなか伸びない。いつも重たい感じがする。
【既往歴】-
【現病歴】約30年前から坐位姿勢を30分ほど保持すると、起立時に腰痛を発症する。圧重感は常にある。
続きを読む緩消法研究会では、緩消法施術による症例報告を掲載しています。
【患者】70代前半 男性
【主訴】運転などで30分くらい座っていると、立ち上がる時に腰が痛くてなかなか伸びない。いつも重たい感じがする。
【既往歴】-
【現病歴】約30年前から坐位姿勢を30分ほど保持すると、起立時に腰痛を発症する。圧重感は常にある。
続きを読む【現症】胸腰部伸展動作時、下位腰椎周辺に運動痛あり。圧重感あり。
【施術と結果】本症例は、30年前から腰痛と圧重感を訴えており、その要因は腰部の筋緊張と考えて触察したところ、腰部正中から両側に約6cm外側までの範囲に筋緊張が確認された。
はじめに、最も強い運動痛を訴える第4腰椎棘突起から両側に約5cmの筋緊張部位に約3分施術し、筋弛緩を確認した。その結果、胸腰部伸展動作時の運動痛は、10から7(NRS改変)となった。引き続き、同部位周辺に約10分施術し、筋弛緩を確認した。その結果、胸腰部伸展動作時の運動痛は、10から2(NRS改変)となった。十分な筋弛緩を確認したが症状が残存しているため、施術範囲を腰部側面まで広げ、同部位周辺に約10分施術し筋弛緩を確認した。その結果、胸腰部伸展動作時の運動痛は、10から0(NRS改変)と消失した。腰部左側の押圧深は、約3.0cmから4.5cmと改善した。
1週間後、あのあとから座ったあとでもすっと腰が伸びるようになっているとの報告を受けた。