【患者】50代後半 女性
【主訴】右の股関節やお尻の痛みで立ち上がると右の太ももに力が入らないので上手く歩けない。
【既往歴】高血圧
【現病歴】約2年前に特に誘因なく右股関節が痛くなり、ここ半年間で歩く事が困難になってきた。杖がなくては怖くて歩けない。
続きを読む緩消法研究会では、緩消法施術による症例報告を掲載しています。
【患者】50代後半 女性
【主訴】右の股関節やお尻の痛みで立ち上がると右の太ももに力が入らないので上手く歩けない。
【既往歴】高血圧
【現病歴】約2年前に特に誘因なく右股関節が痛くなり、ここ半年間で歩く事が困難になってきた。杖がなくては怖くて歩けない。
続きを読む【現症】痛みの部位は右股関節前面、右臀部痛を訴える。歩行痛、破行があり、安静時痛もある。触察により、右股関節周辺の筋緊張を確認し、腰部全体の筋緊張も確認した。
【施術と結果】本症例は特に誘因なく発症した股関節痛である為、その後、悪化傾向にはあるものの、要因として股関節周辺の筋緊張による血行不良であると考えた。
先ず触察にて、右上前腸骨棘内縁周辺の筋緊張を確認し、同部位に緩消法を約2分行った。その結果筋弛緩を確認し、右股関節の痛みが10から5(NRS改変)になった。さらに右鼠径部周辺の筋緊張を触察にて確認し、同部位に緩消法を約2分行い、筋弛緩を確認した。
その結果、右股関節の痛みが10から1(NRS改変)になった。主観として右下肢全体の倦怠感が消失した。
次に腰部全体の筋緊張が根本的な要因と考え、残りの時間は腰部側面から正中に向かって緩消法を約20分行った。
その結果、2年振りに歩き易くなったので、もう杖は要らないとのお喜びの報告を受けた。