【患者】50代後半 女性
【主訴】右膝の痛み
【既往歴】サルコイドーシス ぶどう膜炎 右大腿骨骨折
【現病歴】30才頃から右膝周辺に痛みが発生したり、無くなったりを繰り返している。近医整形外科にて手術を勧められており、一週間後に返答をしなければならないと悩まれていた際に知人の紹介を受け来院された。
続きを読む緩消法研究会では、緩消法施術による症例報告を掲載しています。
【患者】50代後半 女性
【主訴】右膝の痛み
【既往歴】サルコイドーシス ぶどう膜炎 右大腿骨骨折
【現病歴】30才頃から右膝周辺に痛みが発生したり、無くなったりを繰り返している。近医整形外科にて手術を勧められており、一週間後に返答をしなければならないと悩まれていた際に知人の紹介を受け来院された。
続きを読む【現症】来院時は階段の昇降時に右膝蓋骨下縁に痛みが発生する。右膝関節可動域(以下、ROM)屈曲、自動、約100°
【施術と結果】本症例は、20年以上消長を繰り返す右膝の痛みを訴えており、目視・触察にて熱感や腫脹は確認できなかったことから痛みは、筋緊張によるものと推測した。
先ず、痛みを訴える右膝蓋骨周辺を触察し、膝蓋骨上縁に筋緊張を確認した。緩消法を約1分施し、筋弛緩を確認したが、右膝関節ROMには変化が無かった。
膝蓋骨下縁の痛みは大腿前面の筋緊張が要因となっていることが多い為、大腿前面の筋を触察すると大腿部近位より約1/2の筋に縦5cm横3cm大のしこりの様な筋緊張を確認した。この部位は20代の頃に骨折をした部位であると報告を受けたことから、痛みの要因になっているのではないかと推測し、しこりの様な筋緊張の大きさが縦約2cm、横約5mmになるまで約15分施術を行った結果、右膝関節ROM約130°となった。
3日後、再来院された際に階段の昇降時の痛みも消失し、寛解している状況なので手術は見送ったとの報告を笑顔でお伝えくださった。