【患者】70代後半、女性
【主訴】右足が痺れて気持ち悪い。
【既往歴】特記事項なし
【現病歴】約3年前、バタフライでの遊泳中に腰に違和感が出現した。そしてそれを契機に足全体が痺れ始め、現在は足の裏全体が常に痺れている状態。他院整形外科にて、MRI検査の結果、腰部脊柱管狭窄症の診断を受けている。
続きを読む緩消法研究会では、緩消法施術による症例報告を掲載しています。
【患者】70代後半、女性
【主訴】右足が痺れて気持ち悪い。
【既往歴】特記事項なし
【現病歴】約3年前、バタフライでの遊泳中に腰に違和感が出現した。そしてそれを契機に足全体が痺れ始め、現在は足の裏全体が常に痺れている状態。他院整形外科にて、MRI検査の結果、腰部脊柱管狭窄症の診断を受けている。
続きを読む【現症】通常は、足底の踵部から趾尖にかけて全体的に痺れを感じている。歩行動作による悪化は認めない。また、立位での胸腰部伸展動作時に、脚全体が痺れる事もあるが、施術時には認めなかった。
【検査結果】腰椎MRIではL4/5に軽度の脊柱管狭窄症あり。足趾の運動麻痺なし。
【施術と結果】本症例は、施術時の現症としては、脚全体ではなく足底の踵部から趾尖にかけての痺れのみとのことだったが、臀部から脚全体にかけて痺れが起こることもあるとの訴えから、臀部から脚全体の筋緊張亢進に要因があると考えた。更にその原因として腰部側面の筋緊張亢進があると考え、触察を行うと亢進を確認できたため、腰部側面を施術開始箇所とした。
まずは、施術者①から施術開始。約15分後、右足底の痺れは、足部横アーチ中心付近から趾尖にかけて残るのみに軽減したと報告を受けた。
次に施術者②に交代し、腰部側面への施術を継続。約20分で足底の痺れは、趾尖部のみになったとの報告を受け、ここで施術時間終了となった。
【その他】本症例は、当院にて、緩消法認定技術者の①筆者②渡邉の2名で順次施術を行った症例であり、施術者を変更しても緩消法の効果を確認出来た症例であった。尚、本症例の検査評価は施術者①が行った。