【患者】80代後半 女性
【主訴】右手がしびれていてうまく動かせない。箸が持てないし字もうまく書けない。
【既往歴】高血圧症・不整脈(近医内科で加療中)
【現病歴】10年以上前に負荷の大きい作業を頻回に行い、右手指のしびれを発症した。徐々に右手指の運動機能が低下している。
続きを読む緩消法研究会では、緩消法施術による症例報告を掲載しています。
【患者】80代後半 女性
【主訴】右手がしびれていてうまく動かせない。箸が持てないし字もうまく書けない。
【既往歴】高血圧症・不整脈(近医内科で加療中)
【現病歴】10年以上前に負荷の大きい作業を頻回に行い、右手指のしびれを発症した。徐々に右手指の運動機能が低下している。
続きを読む【現症】右第1指から第3指にかけてしびれあり。右第1指の対立運動困難・尺側内転運動による第2指との接触が困難。書字は震えてゆがむ。
【施術と結果】本症例は、10年以上前に右第1指から第3指にかけてのしびれと右手指の運動機能低下を訴えており、その要因は右上肢の血行不良と考えて触察したところ、右手根部周辺および頚部右側に筋緊張が確認された。
はじめに、患部に近接している右手根部周辺の筋緊張部位に約2分施術し、筋弛緩を確認した。その結果、右第1指から第3指にかけてのしびれが主観で5割減となった。引き続き、同部位周辺に約3分施術し筋弛緩を確認したが、症状の変化は確認できなかった。そのため、施術部位を頚部右側の筋緊張部位に変更し、同部位周辺に約2分施術し筋弛緩を確認した。その結果、右第1指から第3指にかけてのしびれは主観で変化がなかったが、右第1指の尺側内転運動により第2指に触れることが可能になった。ここで書字を確認したところ、施術前より震えによるゆがみが減少した。
さっきより字がしっかり書けるよ、と喜ばれていた。