【患者】50代後半 女性
【主訴】仕事で手を使い過ぎて指が痛くなった。
【既往歴】-
【現病歴】3ヶ月ほど前からパートで段ボールを折りたたむ仕事を始め、手を使う事が多くなった。2週間ほど前から右拇指の痛みが発現し湿布を貼付し、マッサージをして様子を見ていたが改善せず当院に来院された。
続きを読む緩消法研究会では、緩消法施術による症例報告を掲載しています。
【患者】50代後半 女性
【主訴】仕事で手を使い過ぎて指が痛くなった。
【既往歴】-
【現病歴】3ヶ月ほど前からパートで段ボールを折りたたむ仕事を始め、手を使う事が多くなった。2週間ほど前から右拇指の痛みが発現し湿布を貼付し、マッサージをして様子を見ていたが改善せず当院に来院された。
続きを読む【現症】安静時痛はなく、痛みは運動痛に限られる。運動痛は近位基節骨間関節(以下、MP)の屈曲痛であり、手掌面に発現する。可動域制限は認められない。
【施術と結果】本症例は右拇指の屈曲痛を訴えているが、目視と触察により熱感及び腫脹が認められなかった為、筋緊張による血行不良が要因であろうと考察し施術を開始した。
先ず、右拇指屈曲時に手掌面に痛みが発現する為、指屈筋辺りの緊張による血行不良が要因であろうと考察し、右前腕部掌側の指屈筋辺りを触察すると右前腕部中下1/3位の箇所に筋緊張を確認した。同箇所に緩消法を約2分程行うと、明らかに筋の伸縮がスムーズに行われない癒着の様な状態が確認でき、同時に緩消法により筋の伸縮がスムーズに行われるようになった事を確認した。
その結果、右拇指MP関節の屈曲痛が10から0と消失したとの報告を受けた。ただ、痛みは消失したものの右拇指MP関節屈曲時の違和感が軽度に残ると訴えがあった為、右前腕部掌側の筋緊張箇所を触察により確認し、約10分緩消法を行い筋弛緩を確認した。その結果、右環指MP関節屈曲時の違和感もご本人の主観で消失したとの報告を受けた。
短時間で痛みが消え、大変驚いてました。