【患者】80代前半、女性
【既往歴】右膝関節水腫(過去5年間で約10回)
【主訴】右膝を曲げると痛むので、庇いながら歩いています。
【現病歴】農家の力仕事を長年従事している。約5年前に右膝関節痛を発症し近医整形外科で関節水腫と診断され関節穿刺とヒアルロン注射を行った。以来、年に約2回同様の症状が発現するようになった。
続きを読む緩消法研究会では、緩消法施術による症例報告を掲載しています。
【患者】80代前半、女性
【既往歴】右膝関節水腫(過去5年間で約10回)
【主訴】右膝を曲げると痛むので、庇いながら歩いています。
【現病歴】農家の力仕事を長年従事している。約5年前に右膝関節痛を発症し近医整形外科で関節水腫と診断され関節穿刺とヒアルロン注射を行った。以来、年に約2回同様の症状が発現するようになった。
続きを読む【現症】安静時痛なし。遊脚期に右膝関節可動域(以下、ROM)は自動屈曲約30°で右膝関節前面に痛みあるため、右膝関節を極力屈曲させない様に歩行している。
【施術と結果】本症例は約5年前から消長を繰り返す右膝関節痛を訴えているが、外傷性ではなく慢性的な痛みである事から痛みの原因は筋緊張による血行不良と推察した。
先ず、右大腿部前面を触察したところ大腿部前面中央から膝蓋骨直上周辺に筋緊張を確認した。同部位に約2分施術し筋弛緩を確認した結果、右膝前面の痛みは10から8(NRS改変)と小さくなった。まだ筋緊張が残存しているため更に約15分施術し筋弛緩を確認したところ右膝前面の痛みは10から0(NRS改変)と消失した。
次に、下肢の筋緊張は腰部側面の筋緊張が要因だと説明し腰部側面の施術を行った。同部位に対し約20分施術したところ腰部側面の押圧深は左約2.5㎝から約4.0mと筋弛緩を確認し本日の施術を終了した。
院内を歩いた感想として「全然、痛くない。膝を曲げて歩ける」と喜んでいただけた。