【患者】40代前半 男性
【主訴】左手を握りこむとき、力が入りづらく頼りない感じがする。ときどき左の指が痙攣する。
【既往歴】-
【現病歴】3日前に誘因なく左手掌握動作の違和感を覚え、さらに左中指が痙攣することがあり、近医脳神経外科で頭部MRIを撮影したが特に異常はないとのこと。
続きを読む緩消法研究会では、緩消法施術による症例報告を掲載しています。
【患者】40代前半 男性
【主訴】左手を握りこむとき、力が入りづらく頼りない感じがする。ときどき左の指が痙攣する。
【既往歴】-
【現病歴】3日前に誘因なく左手掌握動作の違和感を覚え、さらに左中指が痙攣することがあり、近医脳神経外科で頭部MRIを撮影したが特に異常はないとのこと。
続きを読む【現症】左手掌握動作の違和感あり。左中指の痙攣および左手の運動まひや知覚異常は確認できなかった。
【施術と結果】本症例は、3日前から左手掌握動作の違和感を訴えており、その要因は頚部から左上肢の筋緊張と考えて触察したところ、左肘部内側・左頚部側面に筋緊張が確認された。
はじめに、患部に近い左肘部内側の筋緊張部位に約1分施術し、筋弛緩を確認した。その結果、左手掌握動作の違和感は主観で2割減となった。引き続き、同部位に約5分施術し筋弛緩を確認したが、症状の変化は確認できなかった。そのため、施術部位を頚部左側の筋緊張部位に移行した。触察により左斜角筋周辺の筋緊張を確認し、同部位周辺に約2分施術し筋弛緩を確認した。その結果、左手掌握動作の違和感は主観で5割減となった。引き続き、同部位周辺に約5分施術し筋弛緩を確認したが、症状に変化は確認できなかった。ここで改めて頚部左側を触察し、強い筋緊張が左胸鎖乳突筋周辺に確認されたため、同部位に約2分施術し筋弛緩を確認した。その結果、左手掌握動作の違和感は主観で8割減となった。引き続き、同部位周辺に約7分施術し筋弛緩を確認した。その結果、左手掌握動作の違和感は主観で消失した。
数日後、左中指の痙攣は頻度が減少し、左手掌握動作の違和感は出ていないとの報告を受けた。