【患者】50代後半 女性
【主訴】3日程前に寝違えたせいか、右肩が痛くて腕が上がらない。
【既往歴】高血圧症
【現病歴】3日前の起床時に急性疼痛性頚部拘縮を発症して以降、右肩関節可動域(以下、ROM)に痛みによる制限が発生。調理の仕事をしており、長時間に亘り俯いて手作業を行うことが多い。
続きを読む緩消法研究会では、緩消法施術による症例報告を掲載しています。
【患者】50代後半 女性
【主訴】3日程前に寝違えたせいか、右肩が痛くて腕が上がらない。
【既往歴】高血圧症
【現病歴】3日前の起床時に急性疼痛性頚部拘縮を発症して以降、右肩関節可動域(以下、ROM)に痛みによる制限が発生。調理の仕事をしており、長時間に亘り俯いて手作業を行うことが多い。
続きを読む【現症】右肩ROMは自動屈曲約90°、外転約120°で右肩関節周辺の痛みによるROM制限が発生。安静時にも右肩関節周辺から右上腕にかけて倦怠感有り。
【施術と結果】本症例は、急性疼痛性頚部拘縮により右肩ROM制限が生じており、目視と触察により腫脹や熱感が確認できないことから、右肩関節周辺の筋緊張が要因と考えた。
先ず、右肩自動屈曲約90°肢位で触察したところ、右大胸筋周辺に最も筋緊張を確認した為、緩消法を約1分施術し筋弛緩を確認。結果、右肩ROMは自動で屈曲約100°、外転約150°と大きくなった。
次に、右肩自動屈曲約100°肢位で最も痛みを感じる部位を示してもらったところ、右肩関節後面を示した為、触察により右大円筋周辺に筋緊張を確認し、緩消法を約2分施術し筋弛緩を確認。結果、右肩ROMは自動で屈曲約120°、外転約170°と大きくなった。
続いて、右肩自動屈曲約120°肢位で触察したところ、右小胸筋周辺に強い筋緊張を確認した為、緩消法を約2分施術し筋弛緩を確認。結果、右肩ROMは自動で屈曲約180°、外転約180°と大きくなり、日常生活上のROM制限は確認できなくなり、右肩関節周辺の運動痛も消失した。
施術する度に右肩ROMが改善していくのが不思議な様子で、「何でかわからないけど痛くない」と不思議そうに肩を回していらっしゃった。