【患者】50代後半 女性
【主訴】3日程前の朝起きた時に、寝違えたのか右の首から肩にかけて痛くなり、だんだん悪化して今は上を向くと痛い。
【既往歴】高血圧症
【現病歴】3日前の起床時に急性疼痛性頚部拘縮により頚部右側から右肩部にかけて痛みが発生。次第に悪化し、来院時は頚部の痛みによる可動域制限が顕著であった。調理の仕事をしており、長時間に亘り俯いて手作業を行うことが多い。
続きを読む緩消法研究会では、緩消法施術による症例報告を掲載しています。
【患者】50代後半 女性
【主訴】3日程前の朝起きた時に、寝違えたのか右の首から肩にかけて痛くなり、だんだん悪化して今は上を向くと痛い。
【既往歴】高血圧症
【現病歴】3日前の起床時に急性疼痛性頚部拘縮により頚部右側から右肩部にかけて痛みが発生。次第に悪化し、来院時は頚部の痛みによる可動域制限が顕著であった。調理の仕事をしており、長時間に亘り俯いて手作業を行うことが多い。
続きを読む【現症】頚部関節可動域(以下、ROM)は自動伸展約20°で頚部右側後面から右肩部にかけて痛みが生じ、ROM制限有り。
【施術と結果】本症例は、急性疼痛性頚部拘縮により頚部右側から右肩部にかけて痛みが生じており、目視と触察により腫脹や熱感が確認できないことから、頚部右側から右肩部にかけての筋緊張が要因と考えた。
先ず、頚部自動伸展約20°で最も痛みを感じる部位を示指で示してもらったところ、右僧帽筋上部線維中央周辺を示した為、触察により筋緊張を確認し、緩消法を約30秒施術し筋弛緩を確認。結果、頚部伸展動作での頚部右側から右肩部にかけての運動痛は10から8(NRS改変)と小さくなり、頚部ROMは自動で伸展約30°と大きくなった。
次に、頚部自動伸展約20°で最も痛みを感じる部位を示指で示してもらったところ、第4頚椎棘突起から右に約1cm周辺を示した為、触察により筋緊張を確認し、緩消法を約30秒施術し筋弛緩を確認。結果、頚部伸展動作での頚部右側から右肩部にかけての運動痛は10から7(NRS改変)と小さくなり、頚部ROMは自動で伸展約50°と大きくなり、日常生活上の可動域制限は確認できなくなった。
頚部伸展動作による運動痛が残存している為、範囲を広げて、頚部右側後面から右肩部にかけての筋緊張部位に緩消法を合計約10分施術し筋弛緩を確認。結果、頚部伸展動作での頚部右側から右肩部にかけての運動痛は10から0(NRS改変)と消失した。
施術途中から次第に痛みが消えていくことが不思議だったようで、「何でかわからないけど痛くない」と笑顔でお帰りいただいた。