【患者】30代後半、女性
【主訴】左手親指の付け根が痛くて力が入らない。
【既往歴】特記事項なし
【現病歴】約4ヶ月前、特に誘因なく左母指基部掌側に痛みが出現。屈曲・伸展時にカクンとひっかかって痛い時がある。近医整形外科を受診し、レントゲン検査で骨には異常なく「ばね指」の診断を受けた。以後、漢方薬内服やリハビリを行っているが著明な改善はまだ見られない。
続きを読む緩消法研究会では、緩消法施術による症例報告を掲載しています。
【患者】30代後半、女性
【主訴】左手親指の付け根が痛くて力が入らない。
【既往歴】特記事項なし
【現病歴】約4ヶ月前、特に誘因なく左母指基部掌側に痛みが出現。屈曲・伸展時にカクンとひっかかって痛い時がある。近医整形外科を受診し、レントゲン検査で骨には異常なく「ばね指」の診断を受けた。以後、漢方薬内服やリハビリを行っているが著明な改善はまだ見られない。
続きを読む【現症】左母指を使用しての指尖による押圧動作時に左母指球周辺に痛みが出現し、力が入れられない。
【検査結果】レントゲン検査にて、母指に変形性所見なし。
【施術と結果】本症例は、左母指球周辺に痛みを訴えていたが、触察にて健側と比して左母指中手指節関節(以下、MP関節)掌側A1領域の母指屈筋腱腱鞘部分(以下、同部)に肥大が確認出来た為、そこを施術開始箇所とした。
まず、施術者①の施術開始から約5分後。同部の肥大の縮小を確認。痛みは10から7(NRS改変)と小さくなった。変化が見られ事から、同箇所への施術を継続する事とした。
次に、施術者②に交代し施術を継続。約10分で同部の更なる肥大の縮小を確認。痛みは10から5(NRS改変)と小さくなっていた。また、施術前に確認した痛みを感じる押圧動作では、施術者の目視と患者主観の両方において、入れれる力が大きくなっていたことが確認できた。施術前と同じ力での押圧動作では、痛みは10から3(NRS改変)であった。ここで、別症状の訴えがあったため、本症例への施術は終了となった。
【その他】本症例当院当院にて、緩消法認定技術者の①筆者②渡邉の2名で順次施術を行った症例であり、施術者を変更しても緩消法の効果を確認出来た症例であった。尚、本症例の検査評価は施術者①が行った。