【患者】60代前半、女性
【主訴】左の股関節が痛い。特に体重がかかった時。
【既往歴】高血圧症
【現病歴】約10年前から慢性的な腰痛あり。また、2〜3年前からは特に誘因なく左股関節痛も出現した。当時、他院整形外科にて通院リハビリをしたことがあるが、かえって痛みが悪化したため中断し、以降、未治療のまま。
続きを読む緩消法研究会では、緩消法施術による症例報告を掲載しています。
【患者】60代前半、女性
【主訴】左の股関節が痛い。特に体重がかかった時。
【既往歴】高血圧症
【現病歴】約10年前から慢性的な腰痛あり。また、2〜3年前からは特に誘因なく左股関節痛も出現した。当時、他院整形外科にて通院リハビリをしたことがあるが、かえって痛みが悪化したため中断し、以降、未治療のまま。
続きを読む【現症】椅座位からの起立動作時(以下、同動作時)に左鼠径部に痛みがあり、起立動作時に支えが必要な状態。
【検査結果】レントゲン検査では進行期の変形性股関節症の所見あり。
【施術と結果】本症例は、2〜3年前からの痛みとの訴えと、施術者①(医師)による診断と、視診と触察にて腫脹・発赤・発熱もなく怪我もない事から、左鼠径部の筋腱群の緊張亢進によるものと考えた。触察にて緊張部位を確認し、施術開始部位とした。
まず施術者①による鼠径部中心付近の施術開始から、約30秒で弛緩を確認。同動作時における痛みは10から7(NRS改変)と小さくなった。痛みに変化が見られ、気になる箇所が約2横指内側へと移動したため、施術箇所の変更を決定した。
次に、施術者②に交代。最初の箇所から約2横指内側付近を施術。約1分で弛緩を確認。同動作時における痛みは10から6(NRS改変)と小さくなった。ここで別症状の改善を希望された為、本症例への直接の施術は終了となった。
その後、改善された状態の維持、また再発抑制の為の腰部の施術後には、同動作時における左股関節痛は10から4(NRS改変)と更に小さくなったと報告を受けた。また起立動作時の支えは不要となった。
【その他】本症例は、当院にて、緩消法認定技術者の①筆者②渡邉の2名で順次施術を行った症例であり、施術者を変更しても緩消法の効果を確認出来た症例であった。尚、本症例の検査は施術者①が行った。