【患者】40代前半 女性
【主訴】右腰からおしり、もも、足まで痛い。朝、起きるのが怖い。治らないんじゃないかと不安になっている。
【既往歴】-
【現病歴】3か月ほど前に誘因なく腰部から右下肢の痛みを発症し、近医整形外科で特に異常なしと言われた。痛み残存しているため、4日前に少し強めに刺激をしたら痛みが増悪した。
続きを読む緩消法研究会では、緩消法施術による症例報告を掲載しています。
【患者】40代前半 女性
【主訴】右腰からおしり、もも、足まで痛い。朝、起きるのが怖い。治らないんじゃないかと不安になっている。
【既往歴】-
【現病歴】3か月ほど前に誘因なく腰部から右下肢の痛みを発症し、近医整形外科で特に異常なしと言われた。痛み残存しているため、4日前に少し強めに刺激をしたら痛みが増悪した。
続きを読む【現症】安静時に腰から右下肢にかけて痛みあり。胸腰部伸展動作で痛みが増悪する。
【施術と結果】本症例は、3か月ほど前から腰部から右下肢にかけての痛みがあり、患部周辺に腫脹・内出血・熱感は確認できなかったため、痛みの要因は患部周辺の筋緊張と考えた。
はじめに、もっとも強い安静時痛を訴える右下腿周辺を触察し、右膝窩に筋緊張を確認した。同部位に約2分施術し筋弛緩を確認した。その結果、右下腿の安静時痛は10から9(NRS改変)となった。十分な筋弛緩を確認したが施術効果が乏しかったため、鼡径部の筋緊張を確認し、同部位に約2分施術したが症状に変化がみられなかった。そのため、腰から右下肢の痛みの要因は腰部の筋緊張と考えて、腰部を触察したところ第4腰椎棘突起から約7cm右に筋緊張が確認された。同部位に約2分施術し、筋弛緩を確認した。その結果、右下腿の安静時痛は10から7(NRS改変)となった。引き続き、同部位周辺に約20分施術し筋弛緩を確認した。その結果、右下腿の安静時痛は10から4(NRS改変)となったところで、この日の施術は終了となった。
翌日、起床時に腰から右下肢の痛みがなくなっていることにとても驚いたとの連絡をいただいた。