【患者】80代前半 女性
【主訴】首の痛み
【既往歴】頚部捻挫
【現病歴】10日前に階段の残り2段の所から転倒し、左頭部を軽く打撲した。近医整形外科を受診し、頚椎捻挫と診断を受ける
受傷後、痛みが軽かった為、仕事をしていたが2日後から痛みによる可動域制限が起こるようになった。知人のご紹介で来院された。
続きを読む緩消法研究会では、緩消法施術による症例報告を掲載しています。
【患者】80代前半 女性
【主訴】首の痛み
【既往歴】頚部捻挫
【現病歴】10日前に階段の残り2段の所から転倒し、左頭部を軽く打撲した。近医整形外科を受診し、頚椎捻挫と診断を受ける
受傷後、痛みが軽かった為、仕事をしていたが2日後から痛みによる可動域制限が起こるようになった。知人のご紹介で来院された。
続きを読む【現症】頸部関節可動域(以下、ROM)左回旋、自動、約10°右回旋、自動、約5°前後屈、自動、約5°
頚部の痛みはあるが、肩背部にはさほど痛みは感じない。
【施術と結果】本症例は、転倒後に発症した関節ROM制限を伴う頚部の痛みを訴えており、目視・触察にて熱感や腫脹は確認できなかったことから、痛みの要因は頸部の筋緊張による血行不良と推測し、高齢でもあることから状況を細かく確認しながら進めていくよう努めた。
先ず、可動域の一番あった頸部左回旋時に痛みを感じる筋を指差していただき、その筋に約30秒緩消法を施し筋弛緩を確認した結果、頸部関節ROM、左回旋、自動、約12°となった。約5分頸部の痛みを追う形で施術を行い筋弛緩を進めていくと、頸部右側の痛みが強く感じるとの訴えがあった。この時点での頸部関節ROM、(自動)左回旋約15°右回旋8°となっていた。
次に、右回旋にて頸部右側の筋に対して左側と同じく、痛みを訴える筋に対して約8分緩消法を施し、筋弛緩を確認した結果、頸部関節ROM、(自動)左回旋約20°右回旋10°となり、前屈約10°後屈5°となった。時間の関係でここで終えた。関節可動域の大きな変化はなかったが、患者さんご本人の主観では大変楽になった。不安が期待に変わったと仰られてお帰りになられました。