【患者】80代後半、男性
【既往歴】-
【主訴】10年くらい前から右耳が聞こえづらい。
【現病歴】約10年前に特に誘因なく右耳が聞こえづらくなり、近医耳鼻科を受診したところ、突発性難聴との診断を受けた。約6か月の治療を受け、耳閉感は改善したが、その後改善なく、自己判断で治療を中止。右耳が聞こえづらいことがあると腰痛の施術を受けに来られた際に相談を受けた。
続きを読む緩消法研究会では、緩消法施術による症例報告を掲載しています。
【患者】80代後半、男性
【既往歴】-
【主訴】10年くらい前から右耳が聞こえづらい。
【現病歴】約10年前に特に誘因なく右耳が聞こえづらくなり、近医耳鼻科を受診したところ、突発性難聴との診断を受けた。約6か月の治療を受け、耳閉感は改善したが、その後改善なく、自己判断で治療を中止。右耳が聞こえづらいことがあると腰痛の施術を受けに来られた際に相談を受けた。
続きを読む【現症】右耳の聞こえは、左耳の聞こえを10とすると主観にて3程度どの報告を受けた。
【施術と結果】本症例は難聴の症状を訴えているが、頚部右側の筋緊張により、右耳への血行不良が発生していることが、難聴の一つの要因であると考えた。
まず、私の声をを聞き比べていただき、ご本人の訴え通り、右耳の聞こえは、左耳の聞こえを10とすると3程度であると確認した。胸鎖乳突筋起始部周辺を触察し、筋緊張が確認できたため、緩消法にて約1分弛緩し、施術前に確認した方法と同様に聞こえを確認したところ、左耳の聞こえを10とすると、右耳の聞こえは5であると報告を受けた。
聴こえに変化が確認できたため、引き続き同部位を緩消法にて約2分弛緩し、施術前に確認した方法と同様に聞こえを確認したところ、左耳の聞こえを10とすると、左耳の聞こえは8であると報告を受けた。
胸鎖乳突筋周辺の筋緊張は腰部側面の筋緊張にて引き起こされると考えたため、その後は腰部側面の筋弛緩を行い、施術前に確認した方法と同様に聞こえを確認したところ、左耳の聞こえを10とすると、右耳の聞こえは9であると報告を受けた。
「発症より10年経過していたため、改善することはないと思っていた。聞こえるようになった」とお喜びいただいた。