【患者】60代前半 女性
【主訴】3ヶ月前から両足の甲が冷えて痛い。
【既往歴】坐骨神経痛
【現病歴】約3ヶ月前にベンチに数時間同じ姿勢で座り続けた翌日に突然足の甲に強い冷え感が生じた。冷えは痛みに感じることもある。近医内科、整形外科の他、整骨院やオステオパシーに数回通ったが改善は見られずどちらかというと悪化してきた。
続きを読む緩消法研究会では、緩消法施術による症例報告を掲載しています。
【患者】60代前半 女性
【主訴】3ヶ月前から両足の甲が冷えて痛い。
【既往歴】坐骨神経痛
【現病歴】約3ヶ月前にベンチに数時間同じ姿勢で座り続けた翌日に突然足の甲に強い冷え感が生じた。冷えは痛みに感じることもある。近医内科、整形外科の他、整骨院やオステオパシーに数回通ったが改善は見られずどちらかというと悪化してきた。
続きを読む【現症】両側足背前面に常時冷えを感じており、歩行や数分の立位姿勢を続けると冷えが悪化し痛みに変わる。
【施術と結果】本症例は約3ヶ月前に数時間に亘り同じ姿勢でベンチに座り続けた後で両足に違和感が発生し、その後強烈な冷えと痛みの症状が発生した。
話をよく聞くと患者は数十年前に手術をして腹部正中線に大きな切開創があるとのことで、触察にて腹部全体的に強い筋緊張を確認できた。
本症例は数十年前の手術を発端に腹部全体が長期間かけて筋緊張したことで両側鼠径部を筋緊張させ、今回長時間の座位で更に鼠径部の筋緊張を悪化させたことにより、下肢への血行不良が発生し両足背部の冷えおよび痛みが発生したと考えた。先ず、緩消法で両側の上前腸骨棘の内側を筋弛緩させていき、約10分かけて施術を行った。その最中に足に血が流れる感じがする、話し、常時感じていた両足背の冷えが主観で約2割改善したと報告があった。
腹部の正中を中心に上前腸骨棘付近までの筋緊張がとにかく強かったので合計で約30分その付近のまを施術し、結果両足背の冷えは本人の主観で約5割改善した。
施術の最中に改善が分かり驚いた様子で、続けていけば治ると確信できたようで喜んでいる様子だった。