【患者】60代後半 男性
【主訴】自給自足をしようと思い、1年前から畑仕事を始めてから膝が悪くなった。
【既往歴】脳梗塞(術後3年)
【現病歴】約1年前、畑仕事を始めてから右膝関節周辺に痛みが発生する。
続きを読む緩消法研究会では、緩消法施術による症例報告を掲載しています。
【患者】60代後半 男性
【主訴】自給自足をしようと思い、1年前から畑仕事を始めてから膝が悪くなった。
【既往歴】脳梗塞(術後3年)
【現病歴】約1年前、畑仕事を始めてから右膝関節周辺に痛みが発生する。
続きを読む【現症】椅坐位からの起立動作により右膝関節周辺に痛みが発生する。安静時痛は確認できない。
【施術と結果】本症例は、約1年前から右膝関節痛が発生し、目視及び触察により腫脹や熱感が確認できないことから、痛みの要因は右膝関節周辺の筋緊張による血行不良であろうと考えた。
はじめに、痛みを訴える右膝外側周辺を触察し、腓骨頭上縁の大腿二頭筋周辺に筋緊張を確認した。同部位周辺に緩消法を約1分施術し、筋弛緩を確認したが、痛みに変化が確認できなかったことから、次に、右膝関節周辺の筋緊張は右上前腸骨棘周辺の筋緊張が要因であろうと考えた。触察により、同部位周辺に筋緊張を確認した。同部位周辺に緩消法を約2分施術し、筋弛緩を確認した。その結果、椅坐位からの起立動作での右膝関節周辺の痛みは10から5(NRS改変)と小さくなった。変化が確認できたため、更に同部位周辺に緩消法を約3分施術し、筋弛緩を確認した。その結果、椅坐位からの起立動作での右膝関節周辺の痛みは10から0(NRS改変)と消失した。
残りの時間は再発防止のため、右膝関節周辺の筋緊張は腰部側面の筋緊張によって誘発されるであろう考え、腰部側面の筋緊張を確認し同部位周辺に緩消法を約25分施術し、終了した。
その場で、椅坐位からの起立動作を何度か繰り返し「すっかり痛みが消えた。」と安心した表情を浮かべ、笑顔で帰路につかれた。