2ヶ月前から続く、リハビリで改善しなかった右膝内側痛が改善した一例

【現症】椅座位での股関節外転動作（以下、同動作）で、右膝関節内側に痛みが出現する。

【検査結果】膝蓋跳動なし。レントゲン検査では膝内側に軽度の変形（KL分類Grade Ⅰ）を認めた。

【施術と結果】本症例は、同動作による大腿部内側の伸張で膝に痛みが出現する事から、大腿部の筋緊張亢進が要因と推察。触察にて健側と比して強い緊張を確認したため、大腿部中心付近を施術開始箇所とした。

　まずは、施術者①から施術開始。約30秒で弛緩を確認。同動作での痛みは10から5（NRS改変）と小さくなった。変化が見られた事から、同部位への施術を継続する事とした。

　次に、施術者②に交代し同部位への施術を継続。約1分で弛緩を確認。同動作での痛みは10から0（NRS改変）と痛みが消失した。ここで、別の症状を訴えられたため、本症例への施術は終了となった。

　「痛い所に触るわけでもないし、こんな弱い力で痛みが消えると思わなかった。別の症状も治す為に、治し方を覚えることを検討したい。」と驚きと喜びの報告を受けた。

【その他】本症例は、当院にて、緩消法認定技術者の①秦②渡邉の2名で順次施術を行った症例であり、施術者を変更しても緩消法の効果を確認出来た症例であった。尚、本症例の検査は施術者①が行った。