1ヶ月前から出現する背部痛の改善例

【現症】第７胸椎（以下、T７）高位から第１２胸椎（以下、T１２）高位の背部左側広範囲に引張感を伴う痛みが出現する。日常生活における胸部可動域制限は確認できない。

【施術と結果】本症例は、背部左側広範囲に引張感を伴う痛みを訴えており、目視及び触察により熱感や腫脹が確認できないことから、痛みの一つの要因として、筋緊張による血行不良であろうと考えた。

　はじめに、痛みを訴える背部左側周辺を触察したところT7からT12高位の背部左側の広範囲であったため、一つの要因として、左第12肋骨下縁周辺の筋緊張が背部左側広範囲の引張感を伴う痛みを引き起こすであろうと考えた。触察により同部位周辺に筋緊張を確認し、緩消法を約5分施術し筋弛緩を確認した。その結果、背部左側の引張感を伴う痛みは10から3（NRS改変）と小さくなった。 変化が確認できたため、引き続き同部位周辺に緩消法を約3分施術し、筋弛緩を確認した。 その結果、背部左側の引張感を伴う痛みは、10から0(NRS改変)と消失した。

　残りの時間は、再発防止のため背部左側周辺の筋緊張は腰部側面の筋緊張によって誘発されるであろう考え、腰部側面の筋緊張を確認し同部位周辺に緩消法を約20分施術し、終了した。

　症状が改善した事により、喜んだ様子で笑顔で帰路につかれた。