【患者】80代後半 男性
【主訴】右肩が痛くて腕を横から上に上げられない。
【既往歴】パーキンソン病
【現病歴】10年以上前から右肩に痛みを感じていたが、デイサービスに行くようになって運動をするようになって右腕を上げようとすると右肩が痛いことに気が付いた。ご家族に連れられてご来院された。
続きを読む緩消法研究会では、緩消法施術による症例報告を掲載しています。
【患者】80代後半 男性
【主訴】右肩が痛くて腕を横から上に上げられない。
【既往歴】パーキンソン病
【現病歴】10年以上前から右肩に痛みを感じていたが、デイサービスに行くようになって運動をするようになって右腕を上げようとすると右肩が痛いことに気が付いた。ご家族に連れられてご来院された。
続きを読む【現症】右肩関節可動域(以下、ROM)自動、側方約90°で上腕後面から肩甲骨外側に発痛。
【施術と結果】本症例は、誘因なく発生している右肩関節挙上時痛を訴えており、目視・触察にて熱感や腫脹は確認できなかったことから、要因は筋緊張による血行不良と推測した。右肩側方挙上時に背部に発痛があることから胸腰部の筋緊張によるものではないかと考え、腰部側面を触察し、体表より押圧深約2cmの筋に筋緊張を確認した。緩消法を約2分施し筋弛緩を確認した結果、右肩ROMは約100°となった。更に押圧深約5cmになるまで筋弛緩を行った結果、右肩ROMは約120°となり、発痛部位が右肩関節に近い所に限局した為、僧帽筋の筋緊張が関連していると考えた。
次に、背部の筋を触察し、第1腰椎高位(以下、L1)周辺の筋に筋緊張を確認。緩消法を約5分施し、筋弛緩を確認した結果、右肩ROMが約135°となり痛みが右肩峰下縁部のみとなった。筋緊張を確認し、約2分緩消法を施し筋弛緩を確認した結果、右肩ROMは約170°となった。こんなに腕が上がったのは久しぶりだと笑顔で仰られておりました。