【患者】50代前半 男性
【主訴】右肩を挙げると痛くて力が入らない。痛みが走る。
【既往歴】-
【現病歴】約半年前から特に誘因なく右肩を動かすたびに痛みを感じるようになり、次第に痛みが増悪し、ここ1ヶ月ほどで力が入らなくなってきた。
続きを読む緩消法研究会では、緩消法施術による症例報告を掲載しています。
【患者】50代前半 男性
【主訴】右肩を挙げると痛くて力が入らない。痛みが走る。
【既往歴】-
【現病歴】約半年前から特に誘因なく右肩を動かすたびに痛みを感じるようになり、次第に痛みが増悪し、ここ1ヶ月ほどで力が入らなくなってきた。
続きを読む【現症】右腕の挙上と外転で痛みが発生。右肩関節可動域(以下、ROM)屈曲は異常なし、外転約100°で痛みがある。安静時には痛みなし。 屈曲時に力が入らない感じがする。触察にて右大胸筋に縦に約4cmほどの索状硬結を確認した。
【治療と結果】本症例は特に誘因なく発生した肩の痛みであるが、触察で右の大胸筋付近に索状硬結を確認できたので詳しく話を聞いてみると学生時代にレスリングをしていてその時に右肩を痛めた事があり、その時の古傷が索状硬結として残っており、周辺の筋緊張を引き起こし今回痛みが発生したのではないかと考えた。先ずは索状硬結に対して直接緩消法で弛緩を試みると約2分ほどの施術で硬結が小さくなったのを確認できた。その時点で肩関節動作時の痛みは10から4(NRS改変)と減少を確認できた。肩関節動作時の痛みを感じる位置が前面だったが背面になったので、今度は腋窩の後面である大円筋及び広背筋付近の筋緊張を約2分かけて弛緩した結果、肩関節動作時の痛みは
10から1(NRS改変)とほとんど消失した。学生時代の怪我が今になって症状をだしているのが信じられないという様子だったが、実際に短時間で痛みが軽減しとても喜んでいる様子だった。