20年前に発症した難聴が1回の施術で改善した例

【現症】左耳の聞こえは、右耳の聞こえを10とすると主観にて5程度どの報告を受けた。

【施術と結果】本症例は難聴の症状を訴えているが、頚部左側の筋緊張により、左耳への血行不良が発生していることが、難聴の一つの要因であると考えた。

　まず、室内のBGMを聞き比べていただき、ご本人の訴え通り、左耳の聞こえは、右耳の聞こえを10とすると5程度であると確認した。胸鎖乳突筋起始部周辺を触察し、筋緊張が確認できたため、緩消法にて約1分弛緩し、施術前に確認した方法と同様に聞こえを確認したところ、右耳の聞こえを10とすると、左耳の聞こえは7であると報告を受けた。

　聴こえに変化が確認できたため、引き続き同部位を緩消法にて約2分弛緩し、施術前に確認した方法と同様に聞こえを確認したところ、右耳の聞こえを10とすると、左耳の聞こえは8であると報告を受けた。

　引き続き同部位を緩消法にて弛緩したが、効果が確認できなくなったため、施術箇所よりも近位の部位を弛緩したが、聞こえに変化は確認できなかった。

　胸鎖乳突筋周辺の筋緊張は腰部側面の筋緊張にて引き起こされると考えたため、その後は腰部側面の筋弛緩を行い、施術前に確認した方法と同様に聞こえを確認したところ、右耳の聞こえを10とすると、左耳の聞こえは9であると報告を受けた。

「発症より20年経過していたため、改善することはないと思っていた。ここまで聞こえるようになったら満足です。」とお喜びいただいた。