【患者】50代後半 男性
【主訴】2日前に駅の階段で足を踏み外し右膝を強打して痛い。
【既往歴】ー
【現病歴】過去に今回痛みを訴えている右膝に痛みが発現した事はなかった。腰痛及び左股関節痛の為、通院している患者さんで来院時に相談を受けて対応した症例になる。受傷日に近医整形外科を受診し、レントゲン検査を受けるも骨には異常はなかった。
続きを読む緩消法研究会では、緩消法施術による症例報告を掲載しています。
【患者】50代後半 男性
【主訴】2日前に駅の階段で足を踏み外し右膝を強打して痛い。
【既往歴】ー
【現病歴】過去に今回痛みを訴えている右膝に痛みが発現した事はなかった。腰痛及び左股関節痛の為、通院している患者さんで来院時に相談を受けて対応した症例になる。受傷日に近医整形外科を受診し、レントゲン検査を受けるも骨には異常はなかった。
続きを読む【現症】受傷日は右膝関節周辺に強い痛みが発現していたが2日経過し痛みは軽減しつつある状況であるが、歩行はやや破行を呈する状態であった。また、痛みは残存するものの関節可動域制限は確認できなかった。安静時痛も確認できなかった。痛みは限局的で内側関節裂隙辺りを訴えられた。
【施術と結果】本症例は階段を降りていた際に足を踏み外し転倒し、右膝関節を地面に打ちつけた事により発症しているが、
打ちつけた箇所及び痛みを訴えた内側関節裂隙辺りを目視及び触察により確認するも熱感、腫脹、皮下出血等が認められなかった事から、転倒し右膝関節を地面に打ちつけた衝撃による大腿四頭筋辺りの筋緊張による血行不良が要因ではないかと考え施術を開始した。
先ず、右大腿四頭筋辺りを触察すると明らかな筋緊張が確認できた。大腿四頭筋辺りの筋緊張をいち早く弛緩させる為には右上前腸骨棘内側から下前腸骨棘内側辺りの腹斜筋周辺を弛緩させる事が重要と考え、触察すると筋緊張が確認できた為、同箇所に緩消法を約2分行い筋弛緩を確認した。
その結果、右膝関節の痛みが10から8(NRS改変)となった。効果が確認できた為、更に約5分行い筋弛緩を確認した。その結果、右膝関節の痛みは10から5(NRS改変)となった。その後も同箇所を行ったが変化がなかった為、根本的要因と考える腰部の筋緊張を弛緩する事とし、腰部真横から前方約4cmの範囲の筋緊張を触察により確認し、同箇所を約20分行い筋弛緩を確認した。
その結果、右膝関節の痛みは10から2(NRS改変)となり、当日の施術は終了した。施術前に見られた破行もなくなり痛みが大分楽になり助かりましたとの感謝されました。