【患者】30代前半 女性
【主訴】パソコン業務による首の痛みと目の疲れがあり、重たく感じる。寝てもなかなか回復しない。
【既往歴】―
【現病歴】約6年前からデスクワークでパソコン業務をするようになり、頚部痛と眼精疲労がある。
続きを読む緩消法研究会では、緩消法施術による症例報告を掲載しています。
【患者】30代前半 女性
【主訴】パソコン業務による首の痛みと目の疲れがあり、重たく感じる。寝てもなかなか回復しない。
【既往歴】―
【現病歴】約6年前からデスクワークでパソコン業務をするようになり、頚部痛と眼精疲労がある。
続きを読む【現症】両側の眼の奥に疲労感があり、眼が重たく感じる。安静時痛はないが、頚部左右側屈時に頚部両側面に痛みが出現。痛みの左右差はない。また、日常生活上の頚部可動域制限は確認できなかった。
【施術と結果】本症例は、目視及び触察にて痛みを訴える部位の皮下出血や腫脹及び熱感が感じられないことから、頚部の筋緊張による血行不良が頚部痛及び眼精疲労の要因と考えた。
はじめに、頚部両側面の筋緊張により内頚動脈及び総頚動脈が圧迫されたことによる眼球への血行不良が眼精疲労の要因と考え触察したところ、両側の胸鎖乳突筋前縁の頚動脈三角部の内頚動脈周辺に筋緊張を確認した。両側の筋緊張部位に緩消法をそれぞれ約2分施術し筋弛緩を確認した結果、頚部左右側屈時の頚部両側面の痛みが10から5(NRS改変)と小さくなり、主観で眼精疲労が5割減と報告を受けた。
次に、両側の胸鎖乳突筋の中央部から起始部の総頚動脈周辺を触察したところ、筋緊張を確認したため、両側の筋緊張部位に緩消法をそれぞれ約2分施術し筋弛緩を確認した結果、頚部左右側屈時の頚部両側面の痛みが10から2(NRS改変)と小さくなり、主観で眼精疲労が10割減、眼精疲労を感じなくなったと報告を受けた。
頚部の施術により眼への血流が良くなり、両眼がスッキリしたと大変喜んで頂けた。