【患者】70代前半、男性
【主訴】右手の手の平から薬指と小指が痺れて気持ち悪い
【既往歴】手術:左心房粘液種(約8年前)
【現病歴】上記の手術前後に両前腕に点滴を約1ヶ月間行った。その頃より、右手指に痺れを感じるようになったとのこと。年数が経つにつれ和らいでいたが、約3ヶ月前から増加してきた。約2ヶ月前から近医整形外科にて通院リハビリを行っている。
続きを読む緩消法研究会では、緩消法施術による症例報告を掲載しています。
【患者】70代前半、男性
【主訴】右手の手の平から薬指と小指が痺れて気持ち悪い
【既往歴】手術:左心房粘液種(約8年前)
【現病歴】上記の手術前後に両前腕に点滴を約1ヶ月間行った。その頃より、右手指に痺れを感じるようになったとのこと。年数が経つにつれ和らいでいたが、約3ヶ月前から増加してきた。約2ヶ月前から近医整形外科にて通院リハビリを行っている。
続きを読む【現症】右手掌から小指指尖部にかけて及び環指全体に痺れを感じている。運動麻痺なし。
【検査結果】画像上、病的所見なし。
【施術と結果】本症例は、手掌から環指・小指にかけての痺れを訴えていることから、まず肘関節内側の筋腱群の緊張亢進を疑った。触察にて緊張亢進を確認し施術開始箇所とした。
施術者①の施術開始から、約30秒で同部の弛緩を確認。手掌の掌底から小指中手指節関節掌側までの範囲で、痺れが主観で4割減になった。変化が見られた事から、同部への施術を継続する事とした。
次に施術者②に交代して施術を継続。約30秒で弛緩を確認するも、症状に変化無しとの報告を受けた為、施術箇所を手関節掌側尺側に変更した。施術箇所を変更して約2分。痺れは、手掌は主観で半減し、小指は主観で7割減になった。また、環指の痺れは主観で1割減であった。
その後、約15分間施術者①②で交互に施術を行ったが変化が見られなかった為、上肢の筋腱群の緊張亢進の要因として考えられる腰部側面の施術の必要性とその理由についての説明を行い、施術時間終了となった。
約2ヶ月のリハビリでは症状の変化が無かったのが、数分で変化が出た事から「今後の治療に対して希望が持てた」との報告を受けた。
【その他】本症例は、当院にて、緩消法認定技術者の①秦②渡邉の2名で順次施術を行った症例であり、施術者を変更しても緩消法の効果を確認出来た症例であった。尚、本症例の検査は施術者①が行った。