4日間続く腰部右側と右大腿外側から右脛の痛みの改善例

【現症】歩行時痛は消長を繰り返す。車を運転して降車後に痛みの症状が増す。

【施術と結果】本症例は、4日間続く消長を繰り返す腰部右側から右下肢の痛みを訴えており、目視・触察にて熱感や腫脹は確認できなかったことから、痛みの要因は筋緊張による血行不良と推測した。

　先ず、腰部と大腿側面の痛みは腰部の筋緊張が起因していると考え、腰部側面を触察し、体表から押圧深約2cmの筋に筋緊張を確認した。緩消法を約1分施し体表から押圧深約3cmの筋の筋弛緩を確認した結果、腰部右側の痛みは10から7（NRS改変）、大腿側面の痛みは10から5（NRS改変）となった。

　変化が確認できたため、引き続き、腰部右側の体表から押圧深約5cmになるまで施術し筋弛緩をおこなった結果、腰部、大腿側面の痛みは10から0（NRS改変）となり、右脛の痛みも10から5（NRS改変）となったと報告を受けた。

　腰部の筋弛緩で脛の痛みが半軽減されたことから、次に、膝窩部の筋緊張によって脛に痛みが誘発されているのではないかと推測し、膝窩部を触察した結果、約1cm大のしこりのような筋緊張を確認した。そのしこりに約1分緩消法を施し、筋弛緩を確認した結果、右脛の痛みは１０から0（NRS改変）となった。