【患者】50代前半 男性
【主訴】腰が痛くて屈めない。
【既往歴】-
【現病歴】仕事で荷物を持ち上げたとき腰部にピキッと痛みがはしり、ようやく車に乗れるようになったので来院された。
続きを読む緩消法研究会では、緩消法施術による症例報告を掲載しています。
【患者】50代前半 男性
【主訴】腰が痛くて屈めない。
【既往歴】-
【現病歴】仕事で荷物を持ち上げたとき腰部にピキッと痛みがはしり、ようやく車に乗れるようになったので来院された。
続きを読む【現症】胸腰部自動可動域(以下、ROM)前屈約10°で第2腰椎(以下、L2)周辺に運動痛あり。
【施術と結果】本症例は約3日前に発症した急性腰痛だが患部周辺に熱感および内出血は確認されなかった。そのため痛みの要因は腰部の筋緊張と考えて触察したところ、腰部脊柱起立筋から腰部両側面にかけて広範囲に筋緊張が確認された。外傷の可能性も完全には否定できなかったので、念のため疼痛部位への直接の施術は避けてその周辺への施術を行うこととした。
はじめに最も強い運動痛を訴えるL2周辺と同高位の腰部側面の筋緊張部位に約2分施術し筋弛緩を確認した。結果、胸腰部ROM前屈約10°における運動痛は10から0(NRS改変)と消失し、胸腰部ROM前屈約15°で運動痛が現れた。引き続き同部位周辺に約5分施術し筋弛緩を確認した。結果、胸腰部ROM前屈約15°における運動痛は消失した。再度、同部位周辺を約15分施術し筋弛緩を確認した。結果、胸腰部ROM前屈約25°まで痛みが消失した。
今度は両臀部に運動痛を訴えた為、両臀部の疼痛部位直上の腸骨稜周辺の筋緊張部位に約2分施術し筋弛緩を確認した。結果、両臀部の運動痛は消失し胸腰部ROM前屈約°40°まで改善した。明日から仕事に行けそうだと喜ばれた。