【患者】70代前半 女性
【主訴】右肩を上げると痛い
【既往歴】ー
【現病歴】1ヶ月前にヨガの最中に右肩に何となく違和感を覚えた。帰宅後痛みが出始めた。ヨガは休んで様子をみていたが症状に変化がみられず、知人の紹介でご来院された。
続きを読む緩消法研究会では、緩消法施術による症例報告を掲載しています。
【患者】70代前半 女性
【主訴】右肩を上げると痛い
【既往歴】ー
【現病歴】1ヶ月前にヨガの最中に右肩に何となく違和感を覚えた。帰宅後痛みが出始めた。ヨガは休んで様子をみていたが症状に変化がみられず、知人の紹介でご来院された。
続きを読む【現症】右肩関節可動域(以下、ROM)自動、前方約60°側方約50°
【施術と結果】本症例は、運動中後に発痛があり、1ヶ月以上続く肩関節の可動域制限を訴えており、目視・触察にて熱感や腫脹は確認でき無かったことから、痛みの要因は筋緊張による血行不良と推測した。
痛みを訴える右肩部周辺を触察し右上腕部の大胸筋の付着部と思われる部位に筋緊張を確認し、緩消法を約1分施し筋弛緩を確認した結果、右肩関節ROMの側方挙上には変化が見られなかったが、前方挙上は約80°となり、患者さんご本人の主観でも変化を感じると報告を受けた。
更に約3分、同部位周辺に施術を行い肩関節ROM自動、前方約110°まで変化したが、その際に右三角筋の側方に発痛すると報告を受けた。その為、次に、発痛部位の三角筋を触察し、側方に筋緊張を確認。緩消法を約2分施し、筋弛緩を確認した結果、右肩関節ROM自動、前方約130°、側方約130°となった。上腕部の筋緊張はまだ残存していたが、三角筋側面に筋緊張部位は確認できなかった為、胸腰部の筋弛緩で症状の変化がきた出来るのではないかと推測し、胸腰部の筋を触察し、腰部側面の体表から押圧深約3cmの筋に筋緊張を確認。体表から押圧深約5cmになるまで緩消法を施した結果、右肩関節ROM自動、前方約130°側方約180°と側方挙上に改善が確認された。
次に、上腕部の発痛を訴える筋緊張部位を改めて触察し、長さ約2cm、幅約5mm大のしこりを確認。約2分施術し、しこりが確認できなくなった為、右上腕の前方挙上を行っていただいた結果、右肩関節ROM自動、前方約180°となった。
肩を回しながら痛みが消失したことに大変喜ばれておりました。