【患者】50代後半 男性
【主訴】右肩が上がらない
【既往歴】蓄膿症術後、尿管結石術後
【現病歴】慢性的に頭痛や肩コリの自覚があるが、ふと、腕を上げられなくなっていることに気づいた。ご家族の紹介で来院された。
続きを読む緩消法研究会では、緩消法施術による症例報告を掲載しています。
【患者】50代後半 男性
【主訴】右肩が上がらない
【既往歴】蓄膿症術後、尿管結石術後
【現病歴】慢性的に頭痛や肩コリの自覚があるが、ふと、腕を上げられなくなっていることに気づいた。ご家族の紹介で来院された。
続きを読む【現症】右肩関節可動域(以下、ROM)側方挙上、自動、約90°
【施術と結果】本症例は、右肩の可動域制限を訴えており、目視・触察にて熱感や腫脹は確認できなかったことから、関節可動域制限の要因は肩関節周辺の筋緊張による血行不良と推測した。
先ず、可動域制限を訴える部位を触察し、筋緊張を確認した。緩消法を約1分施し、筋弛緩を確認した結果、肩関節ROM、自動約100°となった。肩関節周辺の筋緊張の要因は、胸腰部の筋緊張が関わっているのではないかと推測し、胸腰部を触察し、第11、12胸椎(以下、T11、T12)第1腰椎(以下、L1)の棘突起より右側に約3cmの筋に筋緊張を確認した。
緩消法を約8分施し、筋弛緩を確認した結果、肩関節ROM、自動、約150°となり、可動域制限を訴える部位が移動した。その為、再び可動域制限を訴える部位に対して約2分筋弛緩と肩関節ROMを確認しながら行った結果、右肩関節ROM、側方挙上、自動、約180°となった。