5年以上消長を繰り返す腰痛の改善例

【現症】胸腰部自動関節可動域（以下、ROM）右側屈約15°で腰部左側から臀部にかけて痛みあり。

【施術と結果】本症例は、5年ほど前から消長を繰り返す腰痛のため、その要因は腰部の筋緊張と考えて腰部を触察したところ、第4腰椎高位の正中から腰部左側面にかけて広範囲に筋緊張が確認された。

　はじめに、最も強い痛みを訴える第4腰椎高位の正中から約6cm左の筋緊張部位に約2分施術し、筋弛緩を確認した。その結果、胸腰部ROM右側屈約15°における腰部左側から臀部にかけての痛みは10から8（NRS改変）となった。

　引き続き、同部位周辺に約3分施術し筋弛緩を確認した。その結果、胸腰部ROM右側屈約15°における腰部左側から臀部にかけての痛みは10から7（NRS改変）となった。想像したような施術効果が見られなかったため、施術部位を腰部左側面の筋緊張部位に変更し、同部位に約2分施術し筋弛緩を確認した。その結果、胸腰部ROM右側屈約15°における腰部左側から臀部にかけての痛みは10から2（NRS改変）となった。

　引き続き、同部位周辺に約10分施術し筋弛緩を確認した。その結果、胸腰部ROM右側屈約15°における腰部左側から臀部にかけての痛みは10から0（NRS改変）と消失し、胸腰部ROM右側屈約20°まで改善した。