【患者】80代前半、女性
【主訴】全身が痛くて服が肌に擦れるだけで痛い、安静にしていても何をしていても痛い。その時々で痛む場所が変わる。
【既往歴】線維筋痛症
【現病歴】30年以上前に頚椎ヘルニアの診断を受けて頚部への手術を行なった。その後全身の痛みが始まり約30年前に繊維筋痛症の診断を受けた。痛み止めの薬や精神安定剤を20年以上処方されて飲み続けている。病院以外の治療も数多く受けてきたが根本的な改善はなかった。
続きを読む緩消法研究会では、緩消法施術による症例報告を掲載しています。
【患者】80代前半、女性
【主訴】全身が痛くて服が肌に擦れるだけで痛い、安静にしていても何をしていても痛い。その時々で痛む場所が変わる。
【既往歴】線維筋痛症
【現病歴】30年以上前に頚椎ヘルニアの診断を受けて頚部への手術を行なった。その後全身の痛みが始まり約30年前に繊維筋痛症の診断を受けた。痛み止めの薬や精神安定剤を20年以上処方されて飲み続けている。病院以外の治療も数多く受けてきたが根本的な改善はなかった。
続きを読む【現症】ほぼ全身に痛みがある。痛みがない場所は腹部両側大腿部のみでそれ以外は全て痛い。一般的に言う頭痛もある。寝ている時も痛く、服が皮膚を擦れるだけで痛みを感じている。両側の足首が1番痛い。歩行は可能で1人での外出はできる。
【施術と結果】本症例は、30年以上前から続く繊維筋痛症による全身の痛みであり、要因は頚部の強い筋緊張と考えた。施術を行う前にに頚部への施術の為に頭を動かす必要がある事を先に伝えると、繊維筋痛症が起きる前に頚部ヘルニアにより頚部の手術をしたことがあると報告を受けた。
実際に頚部を屈曲伸展させようとすると我慢できない痛みがあり不可能だった。左右の側屈を試してみると角度によっては可能な部分があったので、決して無理はしないように伝えて施術を開始した。緩消法で頚部側面の胸鎖乳突筋付近の筋緊張を弛緩させていき、2分施術、2分休憩を繰り返しながら痛みや不快を感じさせないように慎重に施術を行い頚部のみを合計で約15分ほど行った。
ご本人との会話によるコミュニケーションが困難な状態にあり、痛みの変化は聞き出せなかったが、帰る際に体が軽くて楽だと笑顔でお話しされていた。
後日確認した際、施術後2日間は痛みが軽減されたとの報告を受けた。