【患者】60代前半 男性
【主訴】3年くらい前から右脇の後ろあたりが痛くてゴルフで良いスコアを出せない。ペットボトルを持つと痛い。
【既往歴】―
【現病歴】約3年前から右肩甲骨外側縁周辺に痛みが出現し、趣味のゴルフに支障をきたしている。約3年前の発症時に近医整形外科を受診し、貼付薬や痛み止めの薬を処方されていたが現在は使用していない。
続きを読む緩消法研究会では、緩消法施術による症例報告を掲載しています。
【患者】60代前半 男性
【主訴】3年くらい前から右脇の後ろあたりが痛くてゴルフで良いスコアを出せない。ペットボトルを持つと痛い。
【既往歴】―
【現病歴】約3年前から右肩甲骨外側縁周辺に痛みが出現し、趣味のゴルフに支障をきたしている。約3年前の発症時に近医整形外科を受診し、貼付薬や痛み止めの薬を処方されていたが現在は使用していない。
続きを読む【現症】右肩関節自動関節可動域(以下、ROM)は外転約90°で右肩甲骨外側縁周辺に痛みが発生。また、ペットボトルを持ち上げる際、同部位周辺に動作時痛あり。
【施術と結果】本症例は、右肩甲骨外側縁周辺に痛みを訴えており、発生から約3年経過していることから、急性外傷ではなく右肩甲骨外側縁周辺の筋緊張による血行不良が痛みの要因と考えた。
はじめに、痛みが発生する右肩甲骨外側縁周辺の筋緊張部位に緩消法を約2分施術し筋弛緩を確認した結果、右肩自動ROM外転約90°での右肩甲骨外側縁周辺の痛みが10から0(NRS改変)と消失し、外転約120°と大きくなった。引き続き、同部位周辺に緩消法を施術し表層部の筋弛緩は確認できたが、右肩甲骨深部の鈍痛を訴えたため、右肩甲骨深部の鈍痛の要因として、右肩甲下筋の過緊張が誘発していると考えた。右腋窩の前壁である大胸筋の後方より、肩甲下筋と思われる筋緊張部位に緩消法を約2分施術し筋弛緩を確認した結果、右肩自動ROM外転約120°での痛みが10から0(NRS改変)と消失し、外転約160°と大きくなった。
ペットボトルを持ち上げる動作を繰り返し、「痛みが出ない」と大変驚いている様子であった。