【患者】50代後半 女性
【主訴】この間、風邪で熱を出した後から匂いがしなくなった。
【既往歴】ー
【現病歴】腰痛の完治の為、通院中の患者さんで1週間前に風邪で発熱し、その3日後くらいから嗅覚障害が発現し何も匂いを感じなくなった。腰痛の施術の為、来院した際に相談を受け対応した症例になる。
続きを読む緩消法研究会では、緩消法施術による症例報告を掲載しています。
【患者】50代後半 女性
【主訴】この間、風邪で熱を出した後から匂いがしなくなった。
【既往歴】ー
【現病歴】腰痛の完治の為、通院中の患者さんで1週間前に風邪で発熱し、その3日後くらいから嗅覚障害が発現し何も匂いを感じなくなった。腰痛の施術の為、来院した際に相談を受け対応した症例になる。
続きを読む【現症】風邪の症状である鼻汁及び軽度の鼻閉塞感が残存するが、鼻呼吸には支障がない。来院当日、自宅で栽培している薔薇の花の香りが感じられない事を確認され報告を受けた。嗅覚障害に関して耳鼻咽喉科は受診していないが、近医内科で風邪の診断を投薬加療中であった。
【施術と結果】本症例は風邪を発症後に嗅覚障害を訴えていて耳鼻咽喉科は受診していないが、過去、鼻への血行不良を改善させ嗅覚障害を改善させた経験があった為、本症例も鼻にいく外頚動脈周辺の筋緊張による血行不良が要因の一つではないかと考察し施術をする事とした。
先ず、外頚動脈周辺を触察すると左右共、
下顎骨下縁の外頚動脈周辺に筋緊張を確認した。同箇所に緩消法を約1分ずつ行い筋弛緩を確認した。その結果、嗅覚障害の確認は出来なかったが鼻閉塞感が左右共主観として解消されたとの報告を受けた。続けて外頚動脈周辺及び頚部全体の筋緊張箇所を触察により確認し、約5分筋弛緩した。この時点で嗅覚が改善したかどうかの確認が取れなかったが、ご自宅に戻ってから薔薇の花の香りで確認して欲しいと伝え、腰部の施術に移行し頚動脈周辺の筋緊張の根本的要因と考える腰部真横から前方に約4cmの範囲の筋緊張を触察により確認し、緩消法により約20分筋弛緩し当日の施術を終了した。
3日後に再来院された際、前回の施術の後、帰宅し1時間後には施術前には匂わなかった薔薇の花の香りが分かるようになってました。主観として7割位改善していましたとの報告をしていただき、大変喜んでいただけました。