【患者】60代後半、女性
【主訴】右脚が痺れる
【既往歴】手術:右白内障(約6年前)
【現病歴】約5年前から特に誘因なく右下肢に痺れが発生。当時、近医総合病院整形外科を受診。坐骨神経痛と診断され、鎮痛剤・ビタミン剤の内服と湿布処方あり。その後も良かったり悪かったりを繰り返している状態。
続きを読む緩消法研究会では、緩消法施術による症例報告を掲載しています。
【患者】60代後半、女性
【主訴】右脚が痺れる
【既往歴】手術:右白内障(約6年前)
【現病歴】約5年前から特に誘因なく右下肢に痺れが発生。当時、近医総合病院整形外科を受診。坐骨神経痛と診断され、鎮痛剤・ビタミン剤の内服と湿布処方あり。その後も良かったり悪かったりを繰り返している状態。
続きを読む【現症】痺れを感じる領域は、下腿遠位部から足背にかけて。足背動脈の触知は弱いが皮膚色良好。知覚鈍麻なし。足関節・足趾の運動麻痺なし。
【検査結果】レントゲン写真では、足関節・足部に経年性の変形性変化を軽度認める。
【施術と結果】本症例は、右足関節前面を中心に近位と遠位に痺れを訴えていることから、膝窩周辺の筋緊張亢進による動脈圧迫を要因として推察した。
まず、施術者①が膝窩中心から約3横指遠位に筋緊張亢進とみられる箇所を確認し、施術開始箇所とした。施術開始から約20秒で筋弛緩を確認。痺れは主観で2割減となった。変化が見られた事から、同箇所への施術を継続する事とした。
次に施術者②に交代し、同箇所への施術を継続。約2分で痺れは主観で当初の3割減となった。しかしこれ以上は変化が見られなかったため、下腿部に筋緊張を起こす大きな要因として考えられる腰部側面への施術を行う事とした。
再び施術者①に交代し、腰部側面に施術開始。約10分後、筋弛緩を確認。痺れは主観で当初の4割減となった。効果が見られたため継続することとした。
更に施術者②に交代。約10分の施術で、痺れは主観で当初と比べ半減した。「なかなか減らなかった痺れが改善してよかった」と喜んでいただけた。
【その他】本症例は、当院にて、緩消法認定技術者の①渡邉②筆者の2名で順次施術を行った症例であり、施術者を変更しても緩消法の効果を確認出来た症例であった。尚、本症例の検査は施術者②が行った。