【患者】30代後半 男性
【主訴】最近、腰痛が悪化して何をしていても痛い。
【既往歴】ー
【現病歴】約5年前から特に誘因なく腰痛が発現した。6ヶ月程前から悪化傾向になり整体や近医整形外科等に通院するも変化なく来院された。
続きを読む緩消法研究会では、緩消法施術による症例報告を掲載しています。
【患者】30代後半 男性
【主訴】最近、腰痛が悪化して何をしていても痛い。
【既往歴】ー
【現病歴】約5年前から特に誘因なく腰痛が発現した。6ヶ月程前から悪化傾向になり整体や近医整形外科等に通院するも変化なく来院された。
続きを読む【現症】学習塾の講師の仕事をしているので起立位の時間が多い。腰痛が発症した当初は長く立っていると腰部に疲労感に伴い痛みを感じる程度であったが、ここ数ヶ月は何をしていても痛みを感じる様になった。特に椅座位からの起立動作時や胸腰部伸展時痛が著明である。また痛みの発現箇所は第5腰椎(以下、L5)辺りである。
【施術と結果】本症例は悪化傾向であり安静時痛もあるが、軽度との報告を受けていた為筋緊張による血行不良が要因であろうと考えた。実際に目視及び触察により熱感や腫脹が確認できなかった。
先ず、痛みを訴えるL5周辺を触察すると筋緊張が確認できた為、同箇所に緩消法を約2分行い筋弛緩を確認した。その結果、痛みは10から8(NRS改変)と小さくなった。効果は確認できたが、これ以上L5周辺の筋緊張を弛緩しようとしても腰部側面の筋弛緩を行わないと効率が悪いと考え施術箇所を第4腰椎高位の腰部側面から筋弛緩する事とし、同箇所に約20分緩消法を行い筋弛緩を確認した。その結果、押圧深は約3cmになり安静時痛は消失し、椅座位からの起立動作時痛及び胸腰部伸展痛は10から5(NRS改変)になった。
当日はここで終了したが、今までどこに行っても効果が実感出来なかったらしいが初回で痛みが半減して大変喜んでいただいた。