【患者】30代前半 男性
【主訴】右腕を後ろに回して背中を触る動作をすると右肩が痛い
【既往歴】ー
【現病歴】約1年前に転職をして重い物を運ぶ様になった。徐々に右肩に痛みが発生し約3ヶ月前から増悪している。
続きを読む緩消法研究会では、緩消法施術による症例報告を掲載しています。
【患者】30代前半 男性
【主訴】右腕を後ろに回して背中を触る動作をすると右肩が痛い
【既往歴】ー
【現病歴】約1年前に転職をして重い物を運ぶ様になった。徐々に右肩に痛みが発生し約3ヶ月前から増悪している。
続きを読む【現症】結帯動作時に前腕回外位にすると、右肩前方に痛みが発生する。右肩関節可動域(以下、ROM)は2ndポジションで自動内旋約-70°
【施術と結果】本症例は、約3ヶ月続く右肩の痛みを訴えているが、患部周辺を目視および触察で確認し内出血・腫脹・熱感は確認できなかったため、痛みの要因は患部周辺の筋緊張と考えた。
先ず、痛みが発生する肢位で最も筋緊張している部位を触察にて 確認したところ、烏口腕筋と思われる筋の付着部周辺に筋緊張を確認した。同部位に対し約2分施術した結果、痛みは10から7(NRS改変)と小さくなった。効果があったため更に約5分施術した結果、痛みは10から5(NRS改変)と小さくなった。肩関節ROMは2ndポジションで自動内旋約-70°であった。
次に、右肩関節2ndポジションでの自動内旋時に最も緊張している部位を触察にて確認したところ、上腕二頭筋短頭と思われる筋の起始部周辺に筋緊張を確認した。同部位に対し約5分施術した結果、肩関節ROMは2ndポジションで自動内旋約-10°と大きくなり、痛みは10から0(NRS改変)と消失した。
最後に上肢の筋緊張は腰部全体の筋を弛緩することが必要だと説明し、そのためには腰部側面の筋弛緩が重要だと考え腰部側面の施術に移行した。
腰部側面へ緩消法を約15分施術した結果、腰部側面の押圧深は約2.5㎝から約3.5cmとなり本日の施術を終了した。
「紹介されてきたけど、本当に来てよかったです」と嬉しそうに笑顔で帰路につかれました。