【患者】50代後半 男性
【主訴】ゴルフが原因なのか1ヶ月くらい前から右のお尻が痛い。
【既往歴】腰痛症
【現病歴】7〜8年前には腰痛歴があったが近年は腰痛はなかった。数ヶ月前から練習を含めると週4、5回ゴルフをやるようになったのが要因か、約1ヶ月前から特に誘因なく右殿部痛が発症した。更に右脹脛にも痺れが発現するようになり、当院に来院された。
続きを読む緩消法研究会では、緩消法施術による症例報告を掲載しています。
【患者】50代後半 男性
【主訴】ゴルフが原因なのか1ヶ月くらい前から右のお尻が痛い。
【既往歴】腰痛症
【現病歴】7〜8年前には腰痛歴があったが近年は腰痛はなかった。数ヶ月前から練習を含めると週4、5回ゴルフをやるようになったのが要因か、約1ヶ月前から特に誘因なく右殿部痛が発症した。更に右脹脛にも痺れが発現するようになり、当院に来院された。
続きを読む【現症】安静時痛はなく、痛みが発現するのは起床時や椅座位からの起立動作時及び着座時に右殿部に痛みが発現する。また、胸腰部屈曲約50°以上で殿部痛が確認でき、ご本人の主観では深部痛との事であった。
【施術と結果】本症例は右殿部痛を訴えているが、特に誘因なく右殿部痛が発現している事から筋緊張による血行不良が要因であろうと考えた。更に右殿部の筋緊張は腰部の筋緊張によるものと考察し施術を開始した。
先ず痛みを感じる箇所を指差ししていただくと右腸骨全体を指摘されたので、その真上の位置である右腸骨稜上縁の広背筋付着部辺りの筋緊張を触察により確認し、緩消法を約2分行い筋弛緩を確認した。その結果、椅座位からの起立動作時の右殿部痛が10から8(NRS改変)と小さくなった。効果が確認できた為、更に同箇所に緩消法を5分行い筋弛緩したがそれ以上の痛みの軽減が確認できなかった為、施術箇所を筋緊張が顕著であった腰部側面の腹斜筋辺りに移行し約20分行い筋弛緩を確認した。その結果、椅座位からの起立動作時及び着座時の右殿部痛は10から0(NRS改変)と消失した。ただ胸腰部屈曲約50°での右殿部痛は発現するとの報告を受けた。
全ての痛みが改善した訳ではなかったが、一度の施術で大幅に痛みが改善し大変喜んでいただけました。