【患者】80代前半 男性
【主訴】腰痛のため杖を使っても歩くのがつらい
【既往歴】側弯症(約5年前)、大腸癌術後(約1年)
【現病歴】側弯症になった約5年前から腰痛があり消長を繰り返していた。約1年前に大腸癌の手術を行い先月まで4回行った。4回目の手術後に上体が前屈していき2週間かけて徐々に腰痛が発生、2日前から痛みが増大し歩行困難になる。
続きを読む緩消法研究会では、緩消法施術による症例報告を掲載しています。
【患者】80代前半 男性
【主訴】腰痛のため杖を使っても歩くのがつらい
【既往歴】側弯症(約5年前)、大腸癌術後(約1年)
【現病歴】側弯症になった約5年前から腰痛があり消長を繰り返していた。約1年前に大腸癌の手術を行い先月まで4回行った。4回目の手術後に上体が前屈していき2週間かけて徐々に腰痛が発生、2日前から痛みが増大し歩行困難になる。
続きを読む【現症】胸腰部関節可動域(以下、ROM)は自動伸展約-40°、杖を両手で押さえて手背を胸部に当てて何とか歩行している。座位での左右側屈時に腰痛あり。
【施術と結果】本症例は2週間前に発症した腰痛が2日前から増悪したと訴えているが、患部周辺を目視および触察で確認したが内出血・腫脹・熱感は確認できなかった。そのため痛みの要因は腰部の筋緊張と考えて触察したところ、腰部左側の筋緊張が確認された。
先ず、腰部側面の筋緊張部位に約2分施術し筋弛緩を確認した結果、座位での左右側屈痛は10から6(NRS改変)と小さくなった。効果があったため更に約10分施術した結果、座位時の左右側屈痛は10から0(NRS改変)と消失した。
腰部側面の筋緊張は残存しているため同部位に約30分施術したところ腰部側面の押圧深は約0.5㎝から約3.0cmと筋弛緩を確認し、胸腰部ROMは自動伸展約-30°で痛みは10から0(NRS改変)と消失した。
帰りは片手で杖歩行が可能になり笑顔で帰路につかれた。