【患者】80代前半 男性
【主訴】補聴器を付けないと喋っている事がわからない。
【既往歴】認知症(3年前から)
【現病歴】難聴自体は左右共、数年程前からで普段は補聴器を使用している。当日の主訴は右肩関節痛を訴えてご家族の勧めでご一緒に来院された。カウンセリング時に話が聴こえていない様子であった為対応した症例になる。
続きを読む緩消法研究会では、緩消法施術による症例報告を掲載しています。
【患者】80代前半 男性
【主訴】補聴器を付けないと喋っている事がわからない。
【既往歴】認知症(3年前から)
【現病歴】難聴自体は左右共、数年程前からで普段は補聴器を使用している。当日の主訴は右肩関節痛を訴えてご家族の勧めでご一緒に来院された。カウンセリング時に話が聴こえていない様子であった為対応した症例になる。
続きを読む【現症】来院時、普段使用している補聴器を付け忘れてきた様で約1mの距離で真正面から話をするも全く聴こえていない様子であった。ご家族の説明では補聴器を使用すれば話は聞こえているとの事であった。
【施術と結果】本症例は難聴であるが、補聴器を使用すれば音が聞こえ、話が理解できるとの説明をご家族から報告を受けていた為、感音性ではなく伝音性であろうと考察し、耳への血行不良を改善させる事で難聴が改善する可能性があるのではないかと考え施術を行った。
ポイントとして先ず後耳介動脈周辺と考え下顎骨と乳様突起の間を触察すると左右共筋緊張が確認できた為、同箇所に緩消法を約2分行い筋弛緩を確認した。その結果、施術前に聴こえなかった約1mの距離での声が聞こえるとの報告を受けた。後耳介動脈周辺の筋は弛緩したが更なる改善を求め、後耳介動脈は外頚動脈の枝である為、施術箇所を外頚動脈周辺に移行し触察すると筋緊張が確認できた。
同箇所に左右共約2分行い筋弛緩を確認した。その結果、更に聴こえ易くなったとの報告を受けた。
その後は主訴である右肩痛の施術に移行したが、後方からの声も聴こえるようになった様で後方から会話が成立していました。見学していたご家族も大変驚かれていました。