【患者】70代前半、男性
【主訴】寝ていて右腰が痛く、寝返りの時にも痛くて難儀する。ベッドからすぐに起き上がれない。
【既往歴】急性腰痛症(35年前、7〜8年前)
【現病歴】7〜8年前、母親を抱きかかえた際に急性腰痛症になった。当時、約1年間鍼治療に通った。その後は近医整形外科にリハビリ通院を行っているが、まだ痛みが残存している。
続きを読む緩消法研究会では、緩消法施術による症例報告を掲載しています。
【患者】70代前半、男性
【主訴】寝ていて右腰が痛く、寝返りの時にも痛くて難儀する。ベッドからすぐに起き上がれない。
【既往歴】急性腰痛症(35年前、7〜8年前)
【現病歴】7〜8年前、母親を抱きかかえた際に急性腰痛症になった。当時、約1年間鍼治療に通った。その後は近医整形外科にリハビリ通院を行っているが、まだ痛みが残存している。
続きを読む【現症】腰部には、仰臥位安静時の痛みあり。また、仰臥位から左側臥位への移行時に、腰部右起立筋縁付近から外側2横指の第2・3腰椎高位に痛みが出現し、寝返りが一度で出来ない。痛みが出るかもしれないという恐怖感も感じている。
【検査結果】腰椎レントゲン:第1〜4腰椎に中等度の経年性変形あり。
【施術と結果】本症例は、過去の急性腰痛症以降に抱える慢性腰痛という事と、腰部後方の筋群が腰部左右側面の筋群と繋がっていると考えた事から、腰部側面の筋緊張を疑った。触察にて腰部右起立筋縁付近から外側2横指の第2・3腰椎高位に筋緊張亢進を確認できた。(左にも同様の症状を訴えていたため、患側・健側の比較は出来ず)
腰部正中に近い部分の痛みは腰部側面の筋緊張が大きな要因と考えた為、まず腰部側面を施術開始箇所とした。
まず施術者①の施術開始から約10分で筋弛緩を確認。痛みは10から4(NRS改変)と小さくなった。変化が見られた事から、同部位への施術を継続する事とした。
次に施術者②に交代し施術を継続。約10分で筋弛緩を確認でき、痛みは10から2(NRS改変)と更に小さくなった。
最終的に合計約40分施術。仰臥位安静時の痛みは4ほど残存するが、左側臥位への移行時の痛みが8割減少したため恐怖感が無くなり、また、仰臥位から端坐位への離床動作も普通にできるとの喜びの報告を受けた。
【その他】本症例は、当院にて、緩消法認定技術者の①秦②渡邉の2名で順次施術を行った症例であり、施術者を変更しても緩消法の効果を確認出来た症例であった。尚、本症例の検査は施術者①が行った。