【患者】50代前半、男性
【主訴】20歩ほどの歩行で、腰から左右の太ももにかけて力が入らなくなって、体が前傾して歩きづらくなる。
【既往歴】特記事項なし
【現病歴】約3ヶ月前から上記主訴が発生。近医総合病院の神経内科を受診し「球脊髄性筋萎縮症」という神経難病の疑いが強いとの説明を受けた。現在様々な検査を行い、結果待ちの状態。
続きを読む緩消法研究会では、緩消法施術による症例報告を掲載しています。
【患者】50代前半、男性
【主訴】20歩ほどの歩行で、腰から左右の太ももにかけて力が入らなくなって、体が前傾して歩きづらくなる。
【既往歴】特記事項なし
【現病歴】約3ヶ月前から上記主訴が発生。近医総合病院の神経内科を受診し「球脊髄性筋萎縮症」という神経難病の疑いが強いとの説明を受けた。現在様々な検査を行い、結果待ちの状態。
続きを読む【現症】歩行時に、腰部および両鼠径部から大腿部にかけて怠さを感じて脱力感が強くなる。徐々に前傾姿勢となり歩行に支障が出る。
【検査結果】当院では特になし
【施術と結果】本症例は、腰部の筋緊張亢進により馬尾神経根周囲の軟部組織を圧迫し、それによる血行不良から怠さや脱力感を感じているのではないかと推察した。触察にて腰部側面の筋緊張亢進が確認できたため、その部位を施術開始箇所とした。
まず施術者①が実施。開始から約5分で筋弛緩を確認。20歩の歩行時の下肢症状は、施術前と比し、主観で約2割減となった。効果があったため同部への施術を継続。約10分後、更なる筋弛緩を確認。歩行は40歩でも怠さや脱力感は出なくなったと報告を受けた。変化が見られた事から、同部位への施術を継続する事とした。
次に、施術者②に交代し、同部への施術を継続。約10分で歩行は50歩を超えても怠さや脱力感は出ないと報告を受けた。
神経内科では、「もし神経難病なら回復することは極めて困難」と説明を受けていたので喜んでいただけた。その後は別症状もあったため、その施術に充てることとした。
【考察】緩消法施術による神経難病の症状改善程度に関してはデータ不足のため未科学の分野である。どの難病のどんな症状がどれだけ改善するかに関しては、今後のデータ蓄積が必要である。
【その他】本症例は、当院にて、緩消法認定技術者の①秦②渡邉の2名で順次施術を行った症例であり、施術者を変更しても緩消法の効果を確認出来た症例であった。尚、本症例の検査は施術者①が行った。