【患者】50代前半、女性
【既往歴】-
【主訴】去年の12月くらいから急に肩があがりにくくなった。
【現病歴】2023年12月に急に左肩部伸展・外転動作時の痛みが発生し、以後症状が継続している。
続きを読む緩消法研究会では、緩消法施術による症例報告を掲載しています。
【患者】50代前半、女性
【既往歴】-
【主訴】去年の12月くらいから急に肩があがりにくくなった。
【現病歴】2023年12月に急に左肩部伸展・外転動作時の痛みが発生し、以後症状が継続している。
続きを読む【現症】安静時痛はないが、左肩部伸展・外転動作で痛みが発生する。
【施術と結果】本症例は、特に誘因なく発生した左肩部伸展・外転動作時の痛みであるが、外傷等の契機がなく、目視と触察にて腫脹や熱感が確認できなかったため、左肩部周辺の筋緊張が痛みの一つの要因であると考えた。
まず、痛みを訴える左肩部周辺を触察したところ、肩甲下筋周辺に筋緊張が確認できたため、緩消法にて約2分弛緩したところ、左肩部伸展動作時の痛みは10から0(NRS改変)と消失した。
次に、左肩部外転動作時に痛みを訴える左三角筋前部線維起始部周辺を触察し、筋緊張を確認したため緩消法にて約2分弛緩したところ、左肩部外転動作時の痛みが10から6(NRS改変)となった。
痛みに変化が確認できたため、引き続き同部位を緩消法にて弛緩したが、痛みに変化がみられなくなったため、左三角筋前部線維周辺の筋緊張を誘発すると考えられる腰部側面の筋緊張部位へと施術を移行した。腰部側面の筋緊張を確認し、緩消法にて約15分弛緩したところ、左肩部外転動作時の痛みが10から3(NRS改変)となった。
腰部側面の筋が比較的弛緩したため、筋緊張の残る左三角筋前部線維起始部周辺を緩消法にて約2分弛緩したところ、左肩部外転動作時の痛みが10から0(NRS改変)となった。
「これで趣味のドラムが楽しめる。」とお喜びの様子であった。