【患者】80代前半 男性
【主訴】畑仕事の際、右腰が痛くて40mくらい歩くのも辛かった。
【既往歴】第1腰椎圧迫骨折(約2年前)
【現病歴】2日前に長距離を歩いたのをきっかけに腰痛が悪化。翌日の畑仕事中に右腰の痛みにより歩行困難となった。
続きを読む緩消法研究会では、緩消法施術による症例報告を掲載しています。
【患者】80代前半 男性
【主訴】畑仕事の際、右腰が痛くて40mくらい歩くのも辛かった。
【既往歴】第1腰椎圧迫骨折(約2年前)
【現病歴】2日前に長距離を歩いたのをきっかけに腰痛が悪化。翌日の畑仕事中に右腰の痛みにより歩行困難となった。
続きを読む【現症】第1腰椎(以下、L1)から第4腰椎(以下、L4)の右側の筋緊張が強く痛みあり。また、両上肢前方挙上動作時に胸腰部伸展運動が生じ、L4右側の筋緊張部位に痛みが増悪する。
【施術と結果】本症例は、2日前に腰痛が悪化しているが、目視及び触察にて痛みを訴える部位の皮下出血や腫脹及び熱感が感じられないことから、腰部の筋緊張による血行不良が痛みの要因と考えた。
はじめに、L3右側の筋緊張部位に緩消法を約3分施術し筋弛緩を確認した結果、腰部右側の痛みが10から8(NRS改変)と小さくなった。改善が見られたことから、さらにL1からL4右側の広範囲の筋緊張部位に約30分施術し筋弛緩を確認した結果、腰部右側の痛みと両上肢前方挙上動作時のL4右側の痛みが10から3(NRS改変)と小さくなった。
施術前と比較し、鉄板のように硬くなっていた腰が軟らかくなったことを実感して頂けた。それに伴い腕も挙げやすくなり痛みも軽減したことから、安堵の表情を浮かべていた。