【患者】80代前半、女性
【主訴】椅子から立ち上がるときに右膝が痛くて支えがないと立ち上がれない
【既往歴】11年前:頚椎(C3〜6)椎弓切除術後
【現病歴】10年ほど前に按摩で強く腰などを強く押されてから、徐々に両膝痛が出現し、年々増悪している。通院リハビリを行っているが、最近は痛みの改善度が停滞している。現在は椅座位からの起立動作時に杖などの補助がないと立ち上がれない状態である。
続きを読む緩消法研究会では、緩消法施術による症例報告を掲載しています。
【患者】80代前半、女性
【主訴】椅子から立ち上がるときに右膝が痛くて支えがないと立ち上がれない
【既往歴】11年前:頚椎(C3〜6)椎弓切除術後
【現病歴】10年ほど前に按摩で強く腰などを強く押されてから、徐々に両膝痛が出現し、年々増悪している。通院リハビリを行っているが、最近は痛みの改善度が停滞している。現在は椅座位からの起立動作時に杖などの補助がないと立ち上がれない状態である。
続きを読む【現症】椅座位からの起立動作時(以下、同動作)や前方への体重移動時に右膝関節周辺部に痛みが出現する。安静時痛なし。夜間通痛なし。
【検査結果】両下肢には神経学的異常なし
【施術と結果】本症例は、右膝関節周辺の筋腱群の緊張亢進が要因と考えた。施術開始箇所は、触察にて別症状(症例169)との関係から、右大腿部前面中央付近に確認出来た筋緊張部位から開始する事とした。(症例169に記載のように、左膝にも同様の症状があったため、触察時に健側と比較は出来なかった)
まずは、施術者①から施術開始。約2分で同部の筋弛緩を確認。同動作での痛みは、10から8(NRS改変)と小さくなった。痛みに変化が見られた事から、同部への施術を継続する事とした。
次に施術者②に交代。同部への施術を継続。約3分で同動作の痛みは、10から6と小さくなった。痛みに変化が見られた事で、その後も同部位への施術を継続するが変化が見られなかった事から、別症状(症例169)と本症例の大きな要因と考えられる腰部側面への施術へと移行した。
まずは、施術者①が腰部側面へ施術開始。約10分で腰部の筋弛緩を確認。同動作での痛みは10から4(NRS改変)と小さくなった。変化が見られた事から、腰部側面への施術継続をする事とした。
次に施術者②に交代して施術を継続。約10分で同動作での痛みは10から2(NRS改変)と小さくなった。最終的に何も支えを必要とせずに起立が可能となった。
この時点で、別症状の施術を希望されたため、本症例への施術は終了した。
【その他】本症例は、当院にて、緩消法認定技術者の①秦②渡邉の2名で順次施術を行った症例であり、施術者を変更しても緩消法の効果を確認出来た症例であった。尚、本症例の検査は施術者①が行った。