【患者】50代前半 女性
【主訴】今日の朝、しゃがんだ時に左膝が痛くなった。
【既往歴】ー
【現病歴】2ヶ月程前から左膝屈曲痛が時に発現していたが当日朝、蹲踞姿勢をとった際に左膝に強い痛みを感じ、それ以降痛みが継続している。以前、当院に通院した事があった為来院された。
続きを読む緩消法研究会では、緩消法施術による症例報告を掲載しています。
【患者】50代前半 女性
【主訴】今日の朝、しゃがんだ時に左膝が痛くなった。
【既往歴】ー
【現病歴】2ヶ月程前から左膝屈曲痛が時に発現していたが当日朝、蹲踞姿勢をとった際に左膝に強い痛みを感じ、それ以降痛みが継続している。以前、当院に通院した事があった為来院された。
続きを読む【現症】安静時痛はなく、痛みは左膝屈曲痛のみである。痛みの発現する箇所は膝蓋骨内側縁関節裂隙辺りである。可動域制限は確認できなかった。
【施術と結果】本症例は当日朝に痛みが増悪しているが、安静時がなく更に触察により熱感と腫脹が確認できなかった為、筋緊張による血行不良が要因であろうと考えた。
左膝屈曲時に左膝蓋骨内側縁関節裂隙辺りに痛みが発現する為、大腿直筋及び内側広筋辺りの筋緊張が要因ではないかと考え、左大腿部前面を触察すると筋緊張が確認できた為、先ず大腿直筋の起始部である下前腸骨棘周辺の筋緊張を触察により確認し、同箇所に緩消法を約2分行い筋弛緩を確認した。その結果、左膝屈曲痛が10から7(NRS改変)と小さくなった。効果が確認できた為、更に同箇所及び範囲を広げて筋弛緩を行ったが痛みの軽減が確認できなかった為、施術箇所を痛みを訴える膝蓋骨内側縁関節裂隙辺りに変更する事とした。
同箇所を触察すると筋硬結の様な微小な固まりを含め筋緊張が著明であった為、同箇所に約3分緩消法を行い筋弛緩を確認した。その結果、左膝屈曲痛は10から2(NRS改変)と小さくなった。その時点で筋緊張の残存は確認できたが、他部位の症状も訴えていた為、左膝の施術は終了した。
痛みは多少残存したが、痛みが軽減し安心した様子でした。