【患者】30代前半、男性
【既往歴】-
【主訴】車についた塗料を剥がす作業を2時間くらい休まずした。慣れない作業だったからか、次の日に首のあたりが痛くなった。
【現病歴】外壁用の塗料が車に散り、それを剥がす作業を約3日前に約2時間継続したところ、次の日から右頚部に痛みが発生。頚部右回旋時に痛みが強くなり、車の運転に差し支えるということで当院受診された。
続きを読む緩消法研究会では、緩消法施術による症例報告を掲載しています。
【患者】30代前半、男性
【既往歴】-
【主訴】車についた塗料を剥がす作業を2時間くらい休まずした。慣れない作業だったからか、次の日に首のあたりが痛くなった。
【現病歴】外壁用の塗料が車に散り、それを剥がす作業を約3日前に約2時間継続したところ、次の日から右頚部に痛みが発生。頚部右回旋時に痛みが強くなり、車の運転に差し支えるということで当院受診された。
続きを読む【現症】安静時も右頚部に痛みあり。頚部右回旋約15°で痛みが増悪する。
【施術と結果】本症例は、慣れない作業を長時間継続した後に発生した痛みであるが、目視と触察にて腫脹や熱感が確認できなかったため、痛みの要因として、右頚部の筋緊張が考えられた。
まず、痛みを訴える胸鎖乳突筋周辺を触察し、筋緊張を確認したため、緩消法にて約20秒弛緩したところ、安静時の痛みが10から0(NRS改変)となり、頚部右回旋約15°での痛みも10から0(NRS改変)と消失し、頚部右回旋約30°まで可能となった。
痛みに変化が確認できたため、引き続き同部位を緩消法にて約20秒弛緩したところ、頚部右回旋時の痛みが10から0(NRS改変)と消失し、日常生活上の可動域制限は確認できなくなった。
胸鎖乳突筋周辺の筋緊張は腰部側面の筋緊張により誘発されると考え、再発防止のために残りの約25分は腰部側面の施術へと移行した。腰部側面を触察し筋緊張を確認し、緩消法にて弛緩し終了した。
「痛くなる前よりも首がよく動くようになった。」と驚きの表情であった。